ウォークに出掛けても、この時期は仲々これと云った植物には出会いません。でも、ウォーク記事ばかりが続いていますので、数少ない幾つかのネタで、ちょっと気分転換です。
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ハナミョウガ(花茗の実。ショウガ科ハナミョウガ属の常緑多年草。青々とした葉は、ショウガやミョウガと一緒です。
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このあたりは1月末頃まで積雪があったようで、雪の重みで、悉く花茎(実)は押し倒されていました。
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ハナミョウガの実のアップ。5-6月に美しい花を咲かせ、
晩秋から冬にかけて赤く熟します。果実は長さ12-18mm、細毛があり、赤い実の先には萼が宿存しています。大半が鳥に食べられたようで、撮影用の綺麗な実が見つかりませんでした。
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ウバユリ(
姥百合)の実平べったい種子が、まだギッシリと詰まっていました。
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ムクロジ(
無患子)の実半透明な質感のある果皮の中に、硬くて黒い種子が見えています。
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イズセンリョウ(伊豆千両)の実。ヤブコウジ科イズセンリョウ属の常緑低木。関東以西から東アジアまで分布。センリョウの実に似ていて、伊豆地方に多いのが名前の由来です。お正月頃には沢山の実が連なっているのですが、もう時期が遅くて、殆ど実はなくなっていました。
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イズセンリョウの木には、もう沢山の新しい蕾が付いていました。4-5月頃に釣鐘型の小さな花を咲かせます。
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参考までに、こちらが イズセンリョウの花(2013年4月末に撮影)です。
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寒い時期は、ヤドリギ(宿り木)を見るには絶好の季節です。宿主の落葉樹(エノキやケヤキなど)は葉を落としていますので、ヤドリギが寄生していれば、すぐに分かります。この木にも20個程のヤドリギが寄生していました。
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この時期は花と実が同時に見られるのですが、まだ蕾状態でした。ヤドリギは毎年、枝がY字型に伸びていきます。先端のYの部分が葉で、その葉と葉の間に小さな黄緑色の花芽(蕾)が見られます。雌雄異株で、これは雌株・雌花です。
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ヤドリギの実のアップ。実は黄色味を帯びた半透明の液果で、先端に5個の褐色の点があり、ニコニコ(スマイル)顔のように見えて、とても可愛いです。
中央の褐色の点が柱頭の跡で、周りの4個の点は、花被裂片の落ちた跡です。
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こちらはサクラの木に宿った若いヤドリギの木です。枝の節目からすると寄生後4年目くらいでしょうか。
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ハンノキ(榛の木)。葉に先だって花をつけます。雄花穂は茶褐色の円柱形で尾状に垂れ下がり、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯びていて、雄花穂の基部につきます。花粉症の人にはイヤな季節の到来です。