鳥については、いつまでたってもビギナーのままですが、TV放送で見たり、図鑑を見たりしていると、一度は本物と出会ってみたいと思う鳥たちが沢山います。ヤマセミ、サンコウチョウ、アカショウビン、オシドリ、ヤブサメ、アオバト等々、数え出せばアレもコレもで、キリがありません。オシドリやヤブサメは、もう何年か前に顔合わせ済みで、見たい鳥のリストから一応消えました。先日、某バードウォッチャーさんのサイトを見ていたら、某所でアオバトを見たという情報に接しました。某所とは当地から車で一時間弱の所でしたので、これは絶好のチャンス到来です。翌々日に出掛ける用事がありましたので、朝から外出し午前中に用件を終え、出先で昼食を済ませた後、午後、現地に駆けつけました。
aobato01
アオバト(緑鳩)のオス(雄)。ハト科アオバト属の留鳥で、「緑の鳩」と書いてアオバトです。名前に緑の文字が付く通り、全身オリーブ色を基調とし、オスは頭から胸にかけて黄色、腹はクリーム色、羽は暗赤色、嘴は青色と、噂に違わず、まことに素晴らしい配色で、こんなに美しくて綺麗な鳩は見たことがありません。ハトと云うよりインコのような感じの色合いです。
aobato02
こちらが アオバトのメス(雌) です。羽が赤色なのが雄、羽がオリーブ色なのが雌、見分けやすいです。
aobato03
アオバトのペア。メスが大きなドングリを銜(くわ)えています。アオバトはオシドリと同様に、ドングリが大好きです。広葉樹林帯に住み、ドングリなどの木の実や果実などを食べています。
aobato04
現地に到着して、しばらく歩いた所で出会った人に尋ねてみました。「アオバトを見に来たのですが、どの辺りかご存知でしょうか」「向こうへ行くと竹林があります。もう数人の人たちが集まっていて、待ち構えていますから、すぐに場所は分かりますよ。アオバトを呼ぶためにドングリをセットしています。恐らく来るなら○時頃でしょう」と詳しく教えてもらいました。着いた時にはまだ現れていなかったので、周辺を散策し、教えてもらった時間の少し前に戻ってきたら、7羽ほどのアオバトがもう来ていました。皆さん、シャッターを夢中で切っています。あわてて私もカメラを構えました。
aobato05
竹の先の筒部分にセットされたドングリを美味しそうに食べていました。
aobato06
そのうち1羽去り、2羽去りで‥メスもいなくなり、最後まで残ってくれたオス2羽です。この鳩については殆ど良く分かっていないそうです。例えば、どこに巣を作るのか、見つけることも難しくて、生態や子育てなども不明なところが多いそうです。また、海水や温泉水など塩分を含む水を飲む世界でも稀な鳥 なのです。しかも、水の飲み方が他の鳥と全く違う のです。普通の鳥は、嘴で水を掬ったあと、顔を上に向け水を喉に流し込むように飲むのですが、アオバトは嘴を水面に突っ込んで、顔を上げることもなく、動物のようにそのままゴクゴクと水を飲むのです。こんな鳥はアオバト以外には知りません。関東では、
奥多摩や丹沢山地に生息するアオバトが、神奈川県の大磯町の海岸まで、集団で海水を飲みにくるのは特に有名で、私もこの光景は昨年の NHK-TV「ダーウィンが来た:命がけ!荒波に挑む森のハト」で見ました。荒波にのまれて溺死したり、待ち受けるハヤブサに捕らわれるなど沢山のアオバトが死ぬのですが、ここまで危険をおかして海水を飲みにくるのは木の実など塩分のない食事を補うためではないかとも云われています。NHK番組の概要は → こちら
aobato07
アオバトは日本列島と中国の一部だけに生息しており、全国12都府県でRDBに登録されています。近畿地方のRDB状況は‥京都府・奈良県・滋賀県 で 準絶滅危惧種 に指定されています。
念願のアオバトが見られて大満足で帰途につきました。帰宅後も、昨年録画した「アオバト」の番組を再び視聴し、改めて、出会えた喜びをかみしめました。