バードウォッチングの山歩き中に、ぼちぼち見られ始めた春の山野草たちです。
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ミズバショウ(水芭蕉)。サトイモ科ミズバショウ属の多年草。先週に他の場所でミズバショウの新芽が沢山出ていたので、ぼちぼち開花かもと、今週は別の山に行ってみましたら、もう三分咲き状態でした。
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湿地で群生するミズバショウの新芽たち。あちらこちらで
純白の仏炎苞が見られ始めました。
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仏炎苞の中央にある円柱状のトウモロコシのようなのが、小さな花が多数集まった花序(かじょ)です。
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ミズバショウの葉の間から鳥の姿がチラッと見えましたが、斜め後方からで角度がよくありません。
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横を向いた時に何とか顔の写真が撮れましたが、次の瞬間には飛び去ってしまいました。私には初見の鳥で名前など分からなかったのですが、帰宅後、調べてみたら ウソ(
鷽)の雌 でした。アトリ科ウソ属の鳥の一種です。エーッ!そんな鳥だったとは、ウソ(嘘)でしょう!こんなことなら、もっとしっかり撮って置くべきでした。
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カタクリ(片栗)の蕾。ユリ科カタクリ属の多年草です。
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これも カタクリ(片栗)の蕾。まだ開花までは、もう少し時間がかかりそうで、蕾状態のものが幾つか見られただけでした。
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一枚葉のものが沢山見られました。カタクリは発芽から5-6年くらいは、葉は一枚だけで花は咲きません。7-8年経つと二枚の葉となり、ようやく花を咲かすようになります。大切に長い目で見守ってやりたい山野草です。
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センボンヤリ(千本槍)。キク科センボンヤリ属の多年草。山の中をあちこち探しましたが、咲いていたのはコレだけでした。春と秋の二回、花を咲かせますが、秋の花は花の開かない閉鎖花が殆どです。
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葉は地表に集まってロゼット状になっており、根元から高さ5-15cmほどの花茎を伸ばし、先端に1つだけ花を咲かせます。センボンヤリの見られるところも少なくなりました。
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シハイスミレ(紫背菫)。スミレ科スミレ属の多年草。私でも分かる数少ないスミレです。関西の山ではよく見られるスミレで、赤みが強いのが特徴です。写真のように、葉の裏の色が赤紫色をしていますので、シハイ(紫背)スミレです。
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フキノトウ(
蕗の薹。フキ科フキ属の多年草。フキは早春に葉が出る前に花芽(蕾)を出し、これをフキノトウと呼びます。花は雌雄異株でこれは雄花です。花が咲き出すと(花茎)がどんどんと伸びて50-80cmほどになります。こうなると食べ頃も過ぎてしまい、「トウ()が立つ」と呼ばれます。
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これは2週間ほど前に撮った シュンラン(春蘭)の花芽です。その後、確認してませんので、もう咲いているかも‥。
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ショウジョウバカマ(
猩々袴)の蕾。もう少しで花茎が伸びて開花しますが、今日はちょっと早かったようです。ユリ科(あるいはシュロソウ科)ショウジョウバカマ属の多年草だったと思っていたのですが、ウィキペディアを見たら、新たに「メランチウム科」となっていました。花の分類方法も年々変わっているようで、もう私の頭ではついていけません。どこに分類されようと、ショウジョウバカマはショウジョウバカマです。