当地や近郊の里山で出会った野草たちです。
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ヤマルリソウ(山瑠璃草)。ムラサキ科ルリソウ属の多年草。ムラサキ科の植物は、花の中心に穴があり、オシベとメシベはその中に隠れるように入っています。花冠は五裂し、中心の芯はギザギザ状で、まるで歯車のようです
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蕾はピンク色で、花の咲き始めはピンク色ですが、次第にブルーへと変わっていきます。
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ワスレナグサに代表されるムラサキ科の花たちは、どうして、皆、こんなに可愛く美しいのでしょう。淡いブルーがそう思わせるのか、それともオシベやメシベが見えないことも関係あるのでしょうか。
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スズシロソウ(
蘿蔔草)。アブラナ科ヤマハタザオ属の多年草。ダイコン(蘿蔔)の花に似ていますので、スズシロソウと名付けられました。花は4弁花ですが独特の形をしています。「十字花」と標記している図鑑もありますが、見ての通り、十字形とは言い難いです。左右に2弁づつ対照になったような形状です。
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近畿地方以西から沖縄までの、西日本の崖や急傾斜地に生息します。
定着しにくい崖地でも、根元から匍匐枝を出して広がり、節から新たな根を出し、次なる生存場所を確保していきます。
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タネツケバナ(種浸け花)。アブラナ科タネツケバナ属の越年草。日本各地の湿った道端や・田・畦などに生息します。
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カテンソウ(花天草)。イラクサ科カテンソウ属の多年草。本州から九州の山野の木陰などに生息します。
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上部に集散花序の雄花がつきます。赤い蕾が割れると、オシベは最初は花の中心で丸まっていますが、1本づつ順番に反り返って、その瞬間に花粉を撒き散らします。一方、雌花は葉腋にくっついていて、大きさも3-5mmと非常に小さくて殆ど見えません。
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ノゲシ(
野芥子)。キク科ノゲシ属の越年草。秋に咲くアキノノゲシに対し、ノゲシは春に咲くのでハルノノゲシとも呼ばれます。花色も開花時期も異なりますので両者を間違うことはありません。一方、春に咲く、よく似た花にオニノゲシ(鬼野芥子)があるのですが、葉のトゲを触っても痛くないのがノゲシです。
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ノボロギク(
野襤褸菊)。キク科ノボロギク属の一年草。寒さにも強く、この花はほぼ年中咲いています。
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ノアザミ(野薊)。キク科アザミ属の多年草。
花の下にある総苞片が球形で、ネバネバするのが特徴です。よく似たノハラアザミ(野原薊)は秋に咲き、ノアザミは春に咲きます。