山野の湿原や湿地、山林の木陰などのやや湿った場所などに生息している山野草たちです。
チョウジソウ(丁字草)。キョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草。全国の原野などの湿った場所に生息します。5-6月に、茎頂に集散花序を出し、薄青色の花を多数咲かせます。萼は深く 5裂し、花冠は15mm ほどで平らに開きます。
チョウジソウ(丁字草)。キョウチクトウ科チョウジソウ属の多年草。全国の原野などの湿った場所に生息します。5-6月に、茎頂に集散花序を出し、薄青色の花を多数咲かせます。萼は深く 5裂し、花冠は15mm ほどで平らに開きます。
湿地で群生するチョウジソウ。近年、湿地の減少などで大幅に減少、国(環境省)のレッドデータブック(RDB)では、100年後の絶滅確率97%と推計され、準絶滅危惧種(NT)に指定されています。近畿地方のRDB状況‥京都府・大阪府・兵庫県・和歌山県・滋賀県・三重県:絶滅危惧Ⅰ類、奈良県:情報不足種、と全府県で非常に厳しい状況となっており、全国でも35都道府県でRDBに登録されています。
カキツバタ(杜若)。アヤメ科アヤメ属の多年草。国(環境省)の準絶滅危惧種(NT)に指定されています。全国34都府県でもRDBに指定されており、近畿地方のRDB状況は‥奈良県:絶滅危惧Ⅰ類、兵庫県:絶滅危惧Ⅱ類、京都府:準絶滅危惧種、滋賀県:その他重要種、大阪府:情報不足、となっています。
アヤメ(菖蒲)は陸生で、乾いた土地で生育しますが、カキツバタは水生で、湿原など水のある場所でないと育ちません。
シロバナカキツバタ(白花杜若)。カキツバタの白花変種で、かつ外花被が6枚の変種と云うダブル変種です。ハナショウブと同じように、外花被が3枚の三英花(さんえいか)と、外花被が6枚の六英花(ろくえいか)があります。
キショウブ(黄菖蒲)。アヤメ科アヤメ属の多年草。西アジアからヨーロッパが原産の帰化植物です。水辺に生育し、美しい花を咲かせますが、在来種を駆逐する危険性の高い植物として、環境省から「要注意外来生物」に指定されています。
ウラシマソウ(浦島草)。サトイモ科テンナンショウ属の多年草。耐陰性が強く、乾燥を嫌うため、山地の湿った林内に生えます。雌雄異株ですが、テンナンショウ属の特徴で、雌雄偽異株という性質を持ちます。栄養状態が悪くて球根が発達しない状況では雄株となり、球根が発達してくると雌株に変わってしまう、性転換を行うのが特徴です。
ホウチャクソウ(宝鐸草)。イヌサフラン科チゴユリ属の多年草。全国の山林に生えます。
花は淡緑色で、先端の葉の付け根から1-2個が垂れ下がって咲きます。花は開かないので筒状に見えます。
シライトソウ(白糸草)。ユリ科シライトソウ属の多年草。日本及び韓国に生息、国内では秋田県以西の山林に生えます。糸屑を束ねたような花の姿が名前の由来です。スウェーデンのカール・ツンベルクが1784年に刊行した「日本植物誌」で、この花を世界に紹介しました。全国6府県でRDBに登録、近畿では京都府で、準絶滅危惧種に指定されています。
ハナウド(花独活)。セリ科ハナウド属の越年草。関東地方以西の山野の湿った場所や川沿いなどに生息します。
草丈は 1.5~2.0m にもなる大型の草本です。シシウドと似ていますが、ハナウドは春の終わりから初夏に咲き、シシウドは夏の終わりから初秋に咲きます。
カキツバタ(杜若)。アヤメ科アヤメ属の多年草。国(環境省)の準絶滅危惧種(NT)に指定されています。全国34都府県でもRDBに指定されており、近畿地方のRDB状況は‥奈良県:絶滅危惧Ⅰ類、兵庫県:絶滅危惧Ⅱ類、京都府:準絶滅危惧種、滋賀県:その他重要種、大阪府:情報不足、となっています。
アヤメ(菖蒲)は陸生で、乾いた土地で生育しますが、カキツバタは水生で、湿原など水のある場所でないと育ちません。
シロバナカキツバタ(白花杜若)。カキツバタの白花変種で、かつ外花被が6枚の変種と云うダブル変種です。ハナショウブと同じように、外花被が3枚の三英花(さんえいか)と、外花被が6枚の六英花(ろくえいか)があります。
キショウブ(黄菖蒲)。アヤメ科アヤメ属の多年草。西アジアからヨーロッパが原産の帰化植物です。水辺に生育し、美しい花を咲かせますが、在来種を駆逐する危険性の高い植物として、環境省から「要注意外来生物」に指定されています。
ウラシマソウ(浦島草)。サトイモ科テンナンショウ属の多年草。耐陰性が強く、乾燥を嫌うため、山地の湿った林内に生えます。雌雄異株ですが、テンナンショウ属の特徴で、雌雄偽異株という性質を持ちます。栄養状態が悪くて球根が発達しない状況では雄株となり、球根が発達してくると雌株に変わってしまう、性転換を行うのが特徴です。
ホウチャクソウ(宝鐸草)。イヌサフラン科チゴユリ属の多年草。全国の山林に生えます。
花は淡緑色で、先端の葉の付け根から1-2個が垂れ下がって咲きます。花は開かないので筒状に見えます。
シライトソウ(白糸草)。ユリ科シライトソウ属の多年草。日本及び韓国に生息、国内では秋田県以西の山林に生えます。糸屑を束ねたような花の姿が名前の由来です。スウェーデンのカール・ツンベルクが1784年に刊行した「日本植物誌」で、この花を世界に紹介しました。全国6府県でRDBに登録、近畿では京都府で、準絶滅危惧種に指定されています。
ハナウド(花独活)。セリ科ハナウド属の越年草。関東地方以西の山野の湿った場所や川沿いなどに生息します。
草丈は 1.5~2.0m にもなる大型の草本です。シシウドと似ていますが、ハナウドは春の終わりから初夏に咲き、シシウドは夏の終わりから初秋に咲きます。
コメント
コメント一覧 (6)
ウラシマソウはここでは生育できないのかもしれませんね。
池の公園でキショウブが大繁殖しています。市に駆除の提案を使用か迷っています。
コメント有難うございます。
NET上では長野県のウラシマソウ撮影写真も見られますので、場所によるものかもしれませんね。当地でも生息地は特定の2ヶ所だけです。
キショウブはどこでも繁茂していますね。綺麗なので駆除するところは少ないようです。ただ新たに移植するのは困りますね。
コメント有難うございます。
チョウジソウも自然下で見られるところは少ないですね。湿地が減少しているので、公園などで大事に育ててもらえるのは歓迎ですね。
園芸種ハナショウブで作り出せなかった色が「黄色」だったので、キショウブを輸入したと聞いたことがあります。外国勢はしたたかですね。
コメント有難うございます。
5月の菖蒲湯などに使うショウブは別物ですので、綺麗な花が咲くショウブはハナショウブと呼ばれますね。
カキツバタとハナショウブとの違いは、花弁の根元のところにある、細長い模様が黄色いのがハナショウブ、細長い模様が白いのがカキツバタだと教わりました。