久しぶりに当地の里や堤防をゆっくりと散策した時に出会った野草の花たち、その1です。
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ミヤコグサ(都草)。マメ科ミヤコグサ属の多年草。 日本全国の道端や野原などで見られる野草で、史前帰化植物であるとも云われています。古代から親しまれてきた花で、当時の都(奈良や京都)近辺でよく見られたので都草と名付けられた、との説もあります。 黄色い端正な花姿がとても美しいです。
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4月過ぎから花柄の先に、マメ科特有の蝶形花を1-3個ほど咲かせます。今では、よく似たセイヨウミヤコグサ(西洋都草)が蔓延していますが、西洋ミヤコグサは花が3-7個と多いところが違います。
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アカツメクサ(
赤詰草)。マメ科シャジクソウ属の多年草。ムラサキツメクサ(紫詰草)とか、赤クローバーとも云います。形態的な特徴は、花色が赤で、花の真下に葉が付いていることです。
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シロツメクサ(白詰草)。マメ科シャジクソウ属の多年草。単にクローバーとも云います。形態的な特徴は、花色は白で、花茎の先端に花を咲かせ、花の真下には葉がありません。
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これは花色が白ですが、花の真下には葉が付いています。まるでアカツメクサとシロツメクサの合いの子のようですが、これはアカツメクサの変種で、シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)と呼ばれています。赤いからアカツメクサなのに、白いアカツメクサなんて変な名前です。でも雪のように白いので、セッカツメクサ(雪華詰草)と云う粋な別名も持っています。
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セッカツメクサが分類的にはアカツメクサである
何よりの証拠は、当たり前ですが、咲いているところが同じです。
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クローバーついでにもう一つ。クローバーの葉は基本3枚ですが、多いものは10枚もあるそうです。。その中で最も有名なのが幸せの象徴、四つ葉のクローバー ですね。4枚の葉がそれぞれに「希望」「誠実」「愛情」「幸運」を表していると言われています。ちなみに、四つ葉のクローバーが見つかる確率は意外と低く、1万分の1~10万分の1(0.01~0.001%)だそうです。ここでは四つ葉以外にも、100万分の1の確率(0.0001%)と云われる 五つ葉 も見られました。
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ヒナギキョウ(雛桔梗)。キキョウ科ヒナギキョウ属の多年草。関東以西の日当たりの良い場所で咲いています。高さ20cmほどに長く伸びた花茎の先に1つだけ青紫色の花を咲かせます。
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ダンダンギキョウ(段々桔梗)。キキョウ科キキョウソウ属の多年草。キキョウソウ(桔梗草)と云うのが正式の名前ですが、長く伸びた茎に、段々状に葉と花を次々に付けますのでダンダンギキョウと呼ばれます。
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ノアザミ(野薊)。キク科アザミ属の多年草。日本には100種前後のアザミが生息しますが、大半が山地性で、平地で見られるのは限られています。また殆どが夏から秋にかけて咲く中で、平地で春に咲くアザミと云えば、このノアザミをいれて4種ほどですから見分けやすいです。総苞がネバネバしているのも特徴です。
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コマツヨイグサ(小待宵草)。アカバナ科マツヨイグサ属の越年草。関東以南に生息します。マツヨイグサは名前の通り、夕方から夜にかけて開花し、朝になると花を閉じますので、日中には萎んだ花しか見ることが出来ないのですが、運よく綺麗に開いていた花に出会いました。