久しぶりに当地の里や堤防をゆっくりと散策した時に出会った野草の花たち、その2です。
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ヤセウツボ(
痩靫)。ハマウツボ科ハマウツボ属の一年草で、マメ科やキク科などの植物、特にツメクサ(クローバー)類に寄生することが多い全寄生植物です。地中海沿岸が原産で、日本では1937年に千葉県で確認されて以来、本州と四国に定着しています。外来生物法により要注意外来生物に指定されています。
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葉緑素を持っていないため、全体に茶褐色です。背丈は20-50cmほどに伸び、4-6月に唇形の花を沢山咲かせます。
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木津川堤防に延々と咲き誇る白と黄色の唇形の花たち‥
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白い花が、ヒサウチソウ(
久内草)。ハマウツボ科ヒサウチソウ属の一年草で、これも地中海沿岸が原産の半寄生植物です。ヒサウチとは、帰化植物研究者であった久内清孝氏にちなんで付けられた名前です。
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黄色い花が、セイヨウヒキヨモギ(西洋引蓬)。ハマウツボ科セイヨウヒキヨモギ属の一年草で、ヨーロッパ西部が原産の、これも半寄生植物です。
堤防では、ハマウツボ科の寄生植物たちでいっぱいでした。
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ナヨクサフジ(弱草藤)。マメ科ソラマメ属のツル性一年草。ヨーロッパ原産のクサフジですが、今や日本中に蔓延して、日本のクサフジはもう特別な場所に行かないと見られません。
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堤防上はナヨクサフジ軍にほぼ制圧されてしまいました。木津川だけでなく大和川でも堤防は紫色に染まっていました。
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ヘラオオバコ(箆大葉子)。オオバコ科オオバコ属の多年草。ヨーロッパ原産で、環境省から要注意外来植物に指定されています。日本のオオバコは踏みつけられるほどに強くなりますが、ヘラオオバコは踏みつけられると耐性がないので、散歩の時には、どんどん踏みつけて駆逐し、日本のオオバコを守ってあげましょう。
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ニワゼキショウ(庭石菖)。アヤメ科ニワゼキショウ属の一年草。北米原産の帰化植物で、花色は赤紫色のものと白色のものがありますが、どちらも花の中央部は黄色です。
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今回取り上げた中では、唯一の在来種、カラスビシャク(烏柄杓)です。とはいえ、これも古代に中国から帰化した史前帰化植物ですが、それを言い出せば、イネ(稲)もムギ(麦)も殆どが史前帰化植物なので、これらは在来種の認識でいいでしょう。カラスビシャクは、サトイモ科ハンゲ属の多年草。大きさや色は違いますが、姿形はウラシマソウ(浦島草)によく似ています。