入笠山、池山で出会った植物たちから、自分の好き勝手にピックアップした植物たち、最終回は樹木の花たちです。
sarasa_doudan01
サラサドウダン(
更紗灯台)。ツツジ科ドウダンツツジ属の落葉樹で日本固有種。本州の近畿地方以北から北海道にかけての亜高山帯に生息します。花期は5-6月。花の色は、先端は淡紅色で、基部は黄白色、紅色の縦条が入ります。
sarasa_doudan02
山で見られるツツジには、アカヤシオやシロヤシオなどの大きめの花を咲かせるツツジ類と、ドウダンツツジやヨウラクツツジのように
釣鐘型で下向きに小さな花を咲かせるツツジ類があります。個人的には後者のツツジに心を惹かれます。
sarasa_doudan03
撮っているときには気付かなかったのですが、結構虫に食われて痛々しい花姿も見られました。全国13都府県でRDBに指定されています。
koyouraku_tutuji
コヨウラクツツジ(
小瓔珞躑躅)。ツツジ科ヨウラクツツジ属の落葉樹。全国の亜高山帯の、寒冷な場所に生息します。花期は5-6月頃で、花はややゆがんだ壷形で、花冠の先は浅く5裂し、反り返ります。
yama_tutuji
ヤマツツジ(
山躑躅)。ツツジ科ツツジ属の半落葉樹。全国の低山地で見られる、日本の野生ツツジでは最も分布域の広いツツジで、野生ツツジの代表種とも云えます。
kogome_utugi
コゴメウツギ(
小米空木)。バラ科コゴメウツギ属の落葉樹。全国の低山に生息します。花期は5-6月頃で、小さな黄白色の5弁花をたくさん咲かせます。花序の様子を、米が砕けた小米に見立てたのが名前の由来です。
benibana_tukubane_utugi
ベニバナツクバネウツギ(紅花
衝羽根空木)。スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉樹。ツクバネウツギの赤花変種です。
tani_utugi
白花と赤花が混じっており、ハコネウツギ(箱根空木)のようでもありましたが、海岸近くで自生するハコネウツギが信州の山奥で自生しているのも?で、タニウツギにしては白花が?で、よく分かりませんでした。
matatabi
マタタビ(
木天蓼)。マタタビ科マタタビ属のツル性落葉樹。花期は6-7月頃で、花はまだ咲いていませんでしたが、蕾が出現する頃から、先端部の葉の一部が白化します。送粉(=花粉を運ぶ)昆虫を誘引するサインとなっているそうです。
zumi
ズミ(
酸実)。バラ科リンゴ属の落葉樹。樹木いっぱいに白い花を咲かせます。リンゴの台木として利用されます。
koajisai
コアジサイ(
小紫陽花)。アジサイ科アジサイ属の落葉樹で日本固有種です。関東地方以西の山地に自生します。山で見るアジサイと云えば、ヤマアジサイか、このコアジサイです。花期は6-7月で、アジサイ属に特徴的な装飾花はなく、すべてが普通花で両性花だけからなり、白色から淡青色の5弁花が密集します。薄暗い場所では青白い花がボワーッと幻想的に浮かび上がって、お気に入りの花です。

最後に、ニリンソウ、サンリンソウ、アマドコロ、マイヅルソウ、テンナンショウ、エンレイソウ、ミヤマキケマン、カジイチゴ、モミジイチゴ、シライトソウ等々、ここでは紹介し切れなかった花たちにも十分、心を癒された信州山歩きでした。