初夏のウォークや山歩きで、出会った果実たちです。
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ビロードイチゴ(
天鵞絨苺)。バラ科キイチゴ属の落葉樹。静岡県以西の山地の林縁などに生息します。葉がビロードのような手触りなのが名前の由来です。葉は大半が全縁、たまに3裂したもの(モミジ葉)も見られます。かなり以前に、中国山地(丹波篠山)の山中で出会って以来の再会でした。近郊では見た記憶がなかったのですが、普段よく歩いている道筋に自生していました。完全に「灯台もと暗し」でした。キイチゴの中でもナガバモミジイチゴなどと並んで、とても美味しい果実です。
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茎は2mほど立ち上がると斜上し、やがて長い枝が地表近くまで垂れ下ります。ここでは沢山の実がなっていました。
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ヒメコウゾ(姫楮)。クワ科コウゾ属の落葉樹。岩手県以南の低山地の林縁に自生します。雌雄同株、雌雄異花で、果期は6-8月。山道のいたる所で、赤い実を付けていました。
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集合果は1cmほどの球形。液果のように見えますが、個々の果実は核果で、核があります。甘くて食べられますが、花柱や核が残っているため、口の中ではややザラ付く感じがして、実を採って食べることも余りないようです。
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カクミノスノキ(角実の酢の 木)。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地で見られます。正しくは ウスノキ(臼の木)ですが、関西ではカクミノスノキと呼ばれることが多いです。6-8月頃に真っ赤な果実を付けます。5個の稜があるため、先端は五角形で、中心部はへこんでいます。これが臼(うす)のように見えるとか、角ばった実なので、この名前があります。
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果肉は少ないですが食べられます。甘酸っぱくて美味しいです。
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ラクウショウ(落羽松)の実。スギ科ヌマスギ属の落葉樹。原産は北米で、沼地など湿潤地に生息し、長期間の水没に耐えることができます。普通の場所に植栽すると気根を出すことはないが、湿潤地に生育すると独特の気根を形成します。樹形や葉の姿など高木で秋の紅葉した美しさは、メタセコイアに似ていますが、気根を出すところや実の形状が異なります。
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ヤマモモ(山桃)。ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。関東以南の山地に生息します。高知県では県の花に指定されており、街路樹から土産物にいたるまで、ヤマモモをよく見かけます。6-7月頃に実が熟します。
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見るからに美味しそうです。実際、果実は甘酸っぱくて美味しく、生で食べられます。でも、ヤマモモは高木になりますので、人は落果したものを拾うか、木に登らないと採れません。美味しいところは殆ど鳥に食べられてしまいます。この木も1週間後には全く実はなくなっていました。