山地や山麓で見られる野草たちです。
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ハグロソウ(葉黒草)。キツネノマゴ科ハグロソウ属の多年草。関東以西の山の木陰に自生します。花期は7-9月で、花は二唇形の合弁花で、上唇と下唇があります。花冠長は20-25mm。上唇は細く下唇は丸みを帯びて幅が広く、上唇は大きく反り返り先端が浅く3裂します。花弁内側には赤褐色の斑紋があります。オシベは下唇に沿って2本、メシベは少し上を向くように付いています。
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横から見ると花びらは薄っペラいです。花びらが2枚しかない植物は珍しくて、日本には数種類しかありません。このハグロソウ以外には、ツユクサとミズタマソウぐらいです。吸蜜に来ていた虫ですが名前は分かりません。
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センニンソウ(仙人草)。キンポウゲ科センニンソウ属のツル性多年草。
花期は7-9月、キンポウゲ科の花の特徴で花弁はなくて、白い4枚の萼片の花を多数咲かせます。カザグルマなどと同様に、日本在来のクレマチスです。
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タケニグサ(竹似草)。ケシ科タケニグサ属の多年草。北海道を除く全国の山や里の日当たりの良い荒地などに生息します。花期は7-8月で、白い花を多数つけます。
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花には花弁はなく、多数の糸状のオシベと、中央のコケシのような形をした1本のメシベからなっています。蕾の時に見られる白い萼片は、花が開くと同時に落ちてしまいます。
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ハンゲショウ(
半夏生、半化粧)が所々でまだ見られました。ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草。この時期、葉が一時的に白くなる植物として、マタタビと並んで、よく知られている植物です。
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イシミカワ(石実皮、石見川)。タデ科イシミカワ属のツル性一年草。忘れていたイシミカワを探したのですが、草刈りに遭ってしまって殆どなくなっていました。僅かに残っていた花、綺麗なものがないのですが記録として取り上げました。
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セリ(芹)。セリ科セリ属の多年草。全国の湿地や小川、休耕田などに自生します。7-8月頃に傘状花序を付けます。
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山地の日陰に自生する ミツバ(三つ葉)。セリ科ミツバ属の多年草。6-8月頃に小さな小さな5弁花を咲かせます。
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ソクズ(
蒴藋)。スイカズラ科ニワトコ属の多年草。北海道を除く全国の山野、特に渓流沿いなどに自生します。花期は7-8月、茎の先端に大型の散房状集散花序をつけ小さな白い花を多数咲かせます。背丈は 1.5m 位になる大型の草本です。
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ソクズは独特の花を付けます。
花には蜜がなく、花序の中にお椀(わん)状の黄色い腺体を付け、その中に蜜を溜めます。この蜜を吸うために、蝶や昆虫や蟻などがたくさん訪れます。
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写真を撮ってから少し時間が経ってしまったのですが、キシダマムシグサ(岸田蝮草)です。サトイモ科テンナンショウ属の多年草。ムロウマムシグサ(室生蝮草)とも呼ばれ、近畿地方と一部東海地方に自生します。当地周辺では、マムシグサと云えば、ムロウテンナンショウ
が多くて、キシダマムシグサを見ることは余りありません。多分このブログで取り上げるのは初めてかもしれません。仏炎苞は紫褐色で、葉に白斑がはいっていることが多いです。
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こちらは ムロウテンナンショウ(室生天南星)の果実。サトイモ科テンナンショウ属の多年草。このトウモロコシのような果実は、秋には真っ赤に熟します。
★クイズ
久しぶりのクイズです。
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先述のムロウテンナンショウの実とよく似ています。でも、これはテンナンショウ(=マムシグサ)ではありません。この植物は何でしょうか? 答えは次回のブログにて。