1978年、日本酒造組合中央会が「10月1日は日本酒の日」と定めました。しかし業界関係者以外には殆ど知られることもなく推移して来た記念日でした。2013年1月、京都市は「京都市清酒の普及の促進に関する条例=日本酒で乾杯条例」を施行しました。その年の秋に京都市で行われた「日本酒サミット2013」( → こちら )は大盛況で、以降も企画内容を変えて毎年行われています。それ以来、京都市に続けとばかりに、全国の約40自治体で同様の条例が施行されるに至り、日本酒の普及が一気に加速しました。今年(2017)は全国32都道府県で「全国一斉 日本酒で乾杯」行事が行われる予定だそうです。いろいろな企画がある中で、どこに行こうかなと思案していたら、ウォーキングとセットになった企画がありましたので、これに参加することにしました。
★近鉄万歩ハイク 「日本酒で乾杯!郡山城から奈良町へ」 10/1
本日の集合地は大和郡山城公園で、珍しく受付開始時間は朝ではなくて、昼の12時30分からでした。5分ほど前に到着したら、200人以上が並んでいて、既に受付も開始されていました。私の受付番号は342番でしたが、どんどんウシロにも行列が増えていきましたので、最終的には700人以上が参加したようです。冬場の酒蔵巡りだと千人以上が集るのですが、酒蔵訪問ではないので、パンフレットにも「試飲あり」の文字は見当たりません。コース図を受け取り、すぐにスタートしました。
★近鉄万歩ハイク 「日本酒で乾杯!郡山城から奈良町へ」 10/1
本日の集合地は大和郡山城公園で、珍しく受付開始時間は朝ではなくて、昼の12時30分からでした。5分ほど前に到着したら、200人以上が並んでいて、既に受付も開始されていました。私の受付番号は342番でしたが、どんどんウシロにも行列が増えていきましたので、最終的には700人以上が参加したようです。冬場の酒蔵巡りだと千人以上が集るのですが、酒蔵訪問ではないので、パンフレットにも「試飲あり」の文字は見当たりません。コース図を受け取り、すぐにスタートしました。
ゴールは奈良の猿沢池なので、ひたすら歩き続けます。大和大納言・豊臣秀長公の菩提寺・春岳院を通過します。
佐保川にかかる 羅城門橋。この橋の下あたりに平城京への入口・羅城門がありました。奈良時代には、ここから平城京の朱雀門まで、直線の大通り(朱雀大路)が北へ伸びていたのですが、今は見る影もありません。かすかに平城京の朱雀門が見えていましたが、写真では殆ど分かりません。
羅城門は朱雀門と全く同じ構造でした。この橋から南へ30mの佐保川堤防の中から、羅城門の遺構が発掘・確認されています。
羅城門橋の東端にある羅城門公園(九条緑地)にある 平城京・羅城門跡の石碑 です。
公園の中にも、奈良を歌った歌碑が幾つか建っています。余りにも有名な和歌ですが、老化現象で作者が思い出せません。念のため帰宅後、調べ直しました。(左) ”いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな" [百人一首に収載] は 伊勢大輔(いせのたいふ)作 でした。この石碑は平成12年(2000)に、平城京・朱雀門近くに建てられたのですが、平成24年(2012)に、この羅城門跡公園に移設されました。(右) "あをによし 寧楽(奈良)の都は 咲く華(花)の 薫ふ(匂う)がごとく 今盛りなり” [万葉集] は 小野老(おののおゆ)作 でした。ここには他にも、阿倍仲麻呂の”天の原ふりさけ見れば春日なる‥”などの歌碑も建っています。
このあとウォーク友達のNさんに追いつき、しばらく一緒に歩いたあと、わかれて先を急ぎました。田園地帯を歩き‥
奈良市東九条町にある八幡神社。京都の石清水八幡宮の元宮であると云う伝承を持つことから、元石清水八幡宮とも称されます。今日はお祭でしたが、中には入らず、素通りします。
南都七大寺の一つ、大安寺 に到着です。この境内で水分補給を兼ねて小休止しました。
再びゴールを目指してひたすらに歩きました。ようやく 世界遺産・元興寺 に‥‥ゴールも間近です。
興福寺の五重塔が見えてきました。
ゴールの 猿沢池ウッドデッキ広場 に到着です。
今日は10月1日・全国一斉 日本酒で乾杯の日!です。ゴール地では奈良県酒造組合主催のイベントが行われていました。
振る舞い酒 を頂き、皆さんと乾杯しました。もう酒樽も干上がる寸前で、最後の振る舞い酒に間に合いました。ひたすら歩き続けた甲斐がありました。私のアトから到着したウォーカーたちは振る舞い酒が飲めず悔しがっていました。
会場ではチケットを買って、好き好きに銘柄を選んで試飲が出来ます。私が家で飲んでいる奈良・豊澤酒造の「貴仙寿」なども出展していましたが、ここでは飲まずに、帰宅後の楽しみとしました。
猿沢の池では 采女(うねめ)祭 が行われていて、見学に来ておられたウォーク友達Mさんにも出会いました。
猿沢の池の西北の隅に鳥居を背にした珍しい後ろ向きの神社があります。 これが 采女神社 で「大和物語」によりますと、「奈良時代に帝に仕えていた采女(後宮で帝の給仕をする女官の職名)が、帝のご寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水したので、その霊を慰めるために社を建てた。しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした」と伝えられています。
猿沢の池には、龍頭と鷁首(げきしゅ、鷁=中国の想像上の水鳥)の、2艘の管絃船 が浮かべられており、鷁首船の方は観光客を乗せて遊覧していました。今日と明日の二夜、中秋の名月のもとに、管絃船は猿沢池に浮かぶ流し灯籠の間をぬ って池をめぐり、最後には花扇を池中に投じる雅やかな行事(采女祭)が行われます。
猿沢の池からJR奈良駅まで行って、私のウォーク・ゴールとしました。本日の歩程 12.6km でした。夜は自宅で久しぶりに日本酒(貴仙寿)で一人乾杯して疲れを癒しました。もうビールやチューハイなどの冷たいお酒よりも、熱燗やお湯割りなどの温かいお酒が合う季節になりました。
佐保川にかかる 羅城門橋。この橋の下あたりに平城京への入口・羅城門がありました。奈良時代には、ここから平城京の朱雀門まで、直線の大通り(朱雀大路)が北へ伸びていたのですが、今は見る影もありません。かすかに平城京の朱雀門が見えていましたが、写真では殆ど分かりません。
羅城門は朱雀門と全く同じ構造でした。この橋から南へ30mの佐保川堤防の中から、羅城門の遺構が発掘・確認されています。
羅城門橋の東端にある羅城門公園(九条緑地)にある 平城京・羅城門跡の石碑 です。
公園の中にも、奈良を歌った歌碑が幾つか建っています。余りにも有名な和歌ですが、老化現象で作者が思い出せません。念のため帰宅後、調べ直しました。(左) ”いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな" [百人一首に収載] は 伊勢大輔(いせのたいふ)作 でした。この石碑は平成12年(2000)に、平城京・朱雀門近くに建てられたのですが、平成24年(2012)に、この羅城門跡公園に移設されました。(右) "あをによし 寧楽(奈良)の都は 咲く華(花)の 薫ふ(匂う)がごとく 今盛りなり” [万葉集] は 小野老(おののおゆ)作 でした。ここには他にも、阿倍仲麻呂の”天の原ふりさけ見れば春日なる‥”などの歌碑も建っています。
このあとウォーク友達のNさんに追いつき、しばらく一緒に歩いたあと、わかれて先を急ぎました。田園地帯を歩き‥
奈良市東九条町にある八幡神社。京都の石清水八幡宮の元宮であると云う伝承を持つことから、元石清水八幡宮とも称されます。今日はお祭でしたが、中には入らず、素通りします。
南都七大寺の一つ、大安寺 に到着です。この境内で水分補給を兼ねて小休止しました。
再びゴールを目指してひたすらに歩きました。ようやく 世界遺産・元興寺 に‥‥ゴールも間近です。
興福寺の五重塔が見えてきました。
ゴールの 猿沢池ウッドデッキ広場 に到着です。
今日は10月1日・全国一斉 日本酒で乾杯の日!です。ゴール地では奈良県酒造組合主催のイベントが行われていました。
振る舞い酒 を頂き、皆さんと乾杯しました。もう酒樽も干上がる寸前で、最後の振る舞い酒に間に合いました。ひたすら歩き続けた甲斐がありました。私のアトから到着したウォーカーたちは振る舞い酒が飲めず悔しがっていました。
会場ではチケットを買って、好き好きに銘柄を選んで試飲が出来ます。私が家で飲んでいる奈良・豊澤酒造の「貴仙寿」なども出展していましたが、ここでは飲まずに、帰宅後の楽しみとしました。
猿沢の池では 采女(うねめ)祭 が行われていて、見学に来ておられたウォーク友達Mさんにも出会いました。
猿沢の池の西北の隅に鳥居を背にした珍しい後ろ向きの神社があります。 これが 采女神社 で「大和物語」によりますと、「奈良時代に帝に仕えていた采女(後宮で帝の給仕をする女官の職名)が、帝のご寵愛が衰えたのを嘆いて猿沢池の池畔の柳に衣を掛け、入水したので、その霊を慰めるために社を建てた。しかし、采女は我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした」と伝えられています。
猿沢の池には、龍頭と鷁首(げきしゅ、鷁=中国の想像上の水鳥)の、2艘の管絃船 が浮かべられており、鷁首船の方は観光客を乗せて遊覧していました。今日と明日の二夜、中秋の名月のもとに、管絃船は猿沢池に浮かぶ流し灯籠の間をぬ って池をめぐり、最後には花扇を池中に投じる雅やかな行事(采女祭)が行われます。
猿沢の池からJR奈良駅まで行って、私のウォーク・ゴールとしました。本日の歩程 12.6km でした。夜は自宅で久しぶりに日本酒(貴仙寿)で一人乾杯して疲れを癒しました。もうビールやチューハイなどの冷たいお酒よりも、熱燗やお湯割りなどの温かいお酒が合う季節になりました。
コメント
コメント一覧 (6)
社発時にはこの知らせはなかったのでしょうか。
出采女神の右側に小さな船用なのが積まれていますが
何かのお祭りに使われるのでしょうか。
多くの方々がウオーキングを楽しまれたようですね。
いたるところに史跡ありで充実した企画ができますね。
コメント有難うございます。
ギリギリ振る舞い酒に間に合いました。多分、早く行けば何かあるかもしれないと思い、ひたすら先を急いだのが良かったです。
私が集合地に到着した時は、既に皆さんスタートしておられ、この最初の人たちには「今日は試飲も抽選もありません」と言われたようですが、行列にアトから並んだ人たちは全く何も知らされていませんでした。皆さんもウォークだけと思っておられたようです。
神社の小さな舟には気付きませんでした。改めて調べてみましたら、夜にあの小舟に燈籠を乗せて猿沢の池に浮かべるのだそうです。有難うございました。
コメント有難うございます。
采女祭自体は夜なので、まだ見たことがありませんが、内容的には中秋の名月を見ながら、船上で雅楽を奏で、舞扇を池に投げ込むそうです。ライトアップされて、とてもキレイだそうで、NET上でも采女祭の写真が沢山アップされています。奈良は史跡沿いに昔の道が多くて、歩くのには好都合です。
コメント有難うございます。特にウォーク・パンフレットには「試飲」とか「振る舞い酒」とかは書かれていなかったのですが、企画タイトルは「日本酒で乾杯!」とありましたので、これは早く到着すれば何かあると思い、ひたすらゴール目指して歩きました。ウォーク自体は近鉄の主催ですが、日本酒で乾杯!は奈良酒造組合の企画なので、近鉄パンフレットは「日本酒で乾杯」のタイトル表示だけにとどめたようでした。今回ばかりは深読みした小生などの先着組だけが振る舞い酒にありつけました。