秋の山野草たちです。
ツルニンジン(蔓人参)。キキョウ科ツルニンジン属のツル性多年草。全国の山地や山麓の林の中に生えます。花期は9-10月頃で、花は側枝の先に下向きに付けます。萼片は大きく、花冠は釣鐘状で、外側はほぼ白色で、内側は部分的に赤紫色に色付きます。キキョウ科の花は自家受粉を避けるために雄性先熟の方法をとっていて、これは 雌性期の花 です。中央に柱頭が3つに割れた大きなメシベ、花冠に沿うように花粉を出し切った細い5本のオシベ、一番奥の紫色の五角形のところに蜜があります。NETで見た受粉観察者の記録では「花粉媒介者はキイロスズメバチだけで、マルハナバチ類は吸蜜することはなかった」そうです。
★おまけ
当地の田植えや稲刈りは、なぜか他地よりも遅くて、ようやく稲刈りが始まりました。
そうした中で、ここにもお米が出来ていました。道路脇の側溝の溝蓋(みぞぶた)から、稲穂を出して実らせていたイネ(稲)です。溝(ドブ)の中で育ったお米を刈り取る人は、流石にいません。雀さんにお任せします。
ツルニンジン(蔓人参)。キキョウ科ツルニンジン属のツル性多年草。全国の山地や山麓の林の中に生えます。花期は9-10月頃で、花は側枝の先に下向きに付けます。萼片は大きく、花冠は釣鐘状で、外側はほぼ白色で、内側は部分的に赤紫色に色付きます。キキョウ科の花は自家受粉を避けるために雄性先熟の方法をとっていて、これは 雌性期の花 です。中央に柱頭が3つに割れた大きなメシベ、花冠に沿うように花粉を出し切った細い5本のオシベ、一番奥の紫色の五角形のところに蜜があります。NETで見た受粉観察者の記録では「花粉媒介者はキイロスズメバチだけで、マルハナバチ類は吸蜜することはなかった」そうです。
近くにあるものなら何にでも絡み付いて登っていきます。(左)まだ蕾ばかりの株。特に注目していただきたいのが蕾の右手に見える ツルの巻き方 です。右巻き(Z巻き)も左巻き(S巻き)も両方が見られます。ツルニンジンは右巻き・左巻きの両方の巻き方をする 非常に珍しい植物で、これ以外に知っているのはツルドクダミくらいです。(右)竹に巻きついていたツルニンジンは初めて見ました。
ツルニンジンの蕾。やはり風船状で、どことなくキキョウの蕾に似ています。
ツルニンジンの 別名はジイソブ(爺ソブ)。類似種のヒメツルニンジン(姫蔓人参)は花が一回り小さく、別名をバアソブ(婆ソブ=婆さんのソバカスと云う意味)と呼ばれたので、これに対してツルニンジンは、より大きな(花である)ことから爺ソブと呼ばれました。
このツルニンジンは、山の矩面から垂れ下がって、手の届く所にありましたので、種子が出来たら少し分けて貰おうと思っていたのですが、1週間後に通り掛ったら、何故か見事に草刈りされてしまい、全く見る影もありませんでした。
ツルニンジンの若い果実。五角形の蜜標の周囲の白い部分が花筒が落下した跡で、オシベがまだ付いていました。五角形の内側は角錐状となって盛り上がっています。萼はまだピンとしていて仲々見栄えのする外飾りになっています。
これは、3年前の11月に撮ったツルニンジンの完熟した果実。この中に沢山の種子が入っています。ツルニンジンの種子には大きな翼がありますが、ヒメツルニンジンの種子には翼がないので、種子になると見分けは容易です。
★おまけ
当地の田植えや稲刈りは、なぜか他地よりも遅くて、ようやく稲刈りが始まりました。
そうした中で、ここにもお米が出来ていました。道路脇の側溝の溝蓋(みぞぶた)から、稲穂を出して実らせていたイネ(稲)です。溝(ドブ)の中で育ったお米を刈り取る人は、流石にいません。雀さんにお任せします。
コメント
コメント一覧 (6)
見つかりませんでした。まだ見ぬ花の一つです。
当地の稲刈りも遅いですけど、先週位にやっと終わりました。
コメント有難うございます。
この稲刈りの写真は10日ほど前に撮りました。大体、10月の初め頃から稲刈りがはじまります。しばらく田んぼの方には行ってませんが、もう稲刈りも終わっていると思いますが、天候が良くないので大変だったでしょうね。
ツルニンジンは、当地も何とか細々と推移していますが、山麓や山道沿いでは草刈りとのからみで、見られることが少ない年もあります。やはり見つけると嬉しいです。たまたま両方巻きになった、いい被写体に出会いました。
コメント有難うございます。
バアソブは希少種ですので、こちらあたりでも仲々お目にかかれません。ジイソブは多分、そちらにもあると思いますが、花との出会いは仲々思うようなわけにはいかないのが現実ですね。一度でも出会いますと、場所と月日を頼りに翌年も探しやすくなると思います。このツルは2つの固体でした。同じ個体が右に巻いたり、左に巻いたり出来るのかは、私には分かりません。