行楽の秋なのに、余りにも長期間にわたる天候不順に、身体は鈍(なま)り、ブログ・ネタはなくなりつつあります。仕方なく、手元に残っている蝶や虫などの写真です。9月下旬から10月上旬に撮ったもので少し古いですが、ご了承ください。
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シロモンノメイガ(白紋の螟蛾)とヤマジノホトトギス。ツトガ科の蛾の一種。全国に分布し、成虫は5-6月及び8-10月の二度出現しますが、どちらかと言えば、秋の出現の方が多いそうです。黒色の翅に白紋が散りばめられた印象的なデザインで、おもに山地でよく見られ、成虫は花の蜜を吸います(幼虫の食草は不明だそうです)。灯火にもよく飛来するそうです。

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樹木の葉で休んでいたシロモンノメイガ。
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ホソヒラタアブ(細扁虻)とナンバンギセル。ホソヒラタアブは3-11月頃まで、全国で普通に見られるハナアブの一種。ホバリング(空中停止)が上手で、花から花へと飛び回っています。
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アカトンボ(赤蜻蛉)の一種とワレモコウ
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お取り込み中の ヤドリバエ(寄生蠅)の一種とワレモコウ
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キタキチョウ(北黄蝶)とクサネム
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ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)の雌 が、セイタカアワダチソウで吸蜜中でした。
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そこへ ツマグロヒョウモンの雄 が飛んで来ました。
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「ヨォ~ッ!彼女~」と言ったかどうかは聞こえませんでしたが、吸蜜中の雌の顔元へ、強引に自分の顔を近付けます。
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嫌がる雌は花の下へと逃げますが、雄は執拗に雌に付き纏(まと)いはじめました。こういうタイプって、絶対に嫌われますね。散策中だったので先を急ぎ、この後はどうなったか知りません。
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キアゲハ(黄揚羽)。日向ぼっこ中でした。
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キマダラセセリ(黄斑挵)。これも今年は初めての出会いでした。
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ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)。久しぶりに翅表を見せてくれました。
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ミドリヒョウモン(緑豹紋)。当地では2年ぶりの出会いでした。片方の翅の傷みが痛々しいです。
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葉っぱの上で日向ぼっこしていた シュレーゲルアオガエル。シュレーゲルなんて片仮名の名前が付いていますが、れっきとした日本固有種です。もう冬眠前で、最後の暖を取っているのか全く動く素振りはありませんでした。
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久しぶりの短い晴れ間を縫って近くの里山を散策。蛇も温かさを求めて道に出てきたのでしょう。農家の人たちに見つかって殺されていた マムシ(蝮)です。今日は マムシ3匹とシマヘビ1匹の死体に遭遇しました。訂正:ブロ友のKOZAK様から、この蛇は シロマダラ(白斑) と教えて頂きました。謹んで訂正させていただきます。下にマムシの写真も追加しました。
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追加:こちらが マムシ(蝮)でした。3匹ともマムシと思い込んでいて、よく確認せずにシロマダラの写真をアップしてしまいました。従って本日遭遇したのは、シロマダラ1匹、マムシ2匹、シマヘビ1匹でした。
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別の日に山で遭遇した ヤマカガシ(山楝蛇)。出会った途端に動きを止め、私が立ち去るまでジッとしたままでした。
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一般的には、おとなしいヤマカガシですが、何年か前の初夏に一度だけ飛びかかってきたことがあります。運よく距離があったので何ともなかったのですが、稀に攻撃的になるようです。今は気温も低くて動きが鈍いのでしょう。
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昔は無毒と思われていたヤマカガシも、毒蛇と分かり、しかも毒の強さはマムシの3倍とも云われています。先日(9/22付け日経・産経)のニュースで 「ヤマカガシの血清がなくなる」 と報じられました。「個体数の減少で製造に必要な毒を集めるのが難しいうえに、受傷例が少なくて採算性が取れない」 からだそうです。そうなれば、これからは万一噛まれたら大変です。触らぬ神に祟りなしで、早々に立ち去りました。