★木津川 山の会11月例会 「箕面・最勝ヶ峰」 11/19
最勝ヶ峰(さいしょうがみね)は、大阪府の箕面(みのお)国定公園内の北摂山系にある標高540mの山です。国土地理院の詳細地図にも名前が載っていない山です。
山頂が開成(かいじょう)皇子の墓となっていますので、一般の地図では「開成皇子の墓」という表示になっているものもあります。箕面と云えば紅葉の名所で、今回の予定では勝尾寺・箕面大滝と云う紅葉のベスト・ポイントを廻るハズだったのですが、箕面大滝は先般の台風の影響で通行止めとなっていて、急遽コース変更となりました。
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大阪駅までJRで行き、阪急に乗り換えて 阪急・箕面駅 に9時に到着。本日の参加者は19名でした。バスに乗り換えて、登山口となる別院まで移動です。

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バス停・別院で下車。民家を過ぎると、大畑中池あたりから山道となります。
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10時、古参道と旧参道分岐点に到着です。ここで小休止をとり、私たちは旧参道を行くことにしました。
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分岐点から、僅かに大阪方面が見えました。遠くに生駒山系が連なり、右端に生駒山が見えていました。
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山道は先般の台風21・22号の影響で、各所で地崩れや倒木で荒れていました。
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さほど高くない山ですが、アップダウンが多いコースです。
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尾根筋から、ようやく勝尾寺の参道に合流しました。
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11時過ぎに 勝尾寺(かつおうじ) に到着。各自拝観料を払い、境内で拝観兼昼食タイムとなりました。
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各々1時間の昼食・拝観タイムを楽しんだ後、12時10分、勝尾寺の最上部にある二階堂の横から登山道に取り付きます。二重扉の防獣柵を開けて山道へ‥
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すぐに急登が始まりますが、10分ほどで尾根筋の 東海自然歩道 に合流しました。
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開成(かいじょう)皇子の墓 です。開成皇子は、第50代・桓武天皇の兄に当たる人で、宮中を出て、
勝尾山に入って禅居し僧となり、勝尾寺の前身である弥勒寺を創建しました。天応元年(781)58歳で没し、勝尾寺裏の最勝ヶ峰山頂に葬られました。
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開成皇子の墓の裏手には、山頂を示す立て札が数年前まであったのですが、探しても見当たりませんでした。
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箕面方面へと東海自然歩道を西へ向います。途中にあった 方位板 ですが、今や全く見晴らしの利かない場所となり、無意味な存在となっています。丁度、他のグループが昼食中でした。
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13時15分、勝尾寺から約1時間ほどで、ぎふちょう橋 に出て来ました。
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(右)ぎふちょう橋は、橋の東端と西端では高低差があり、傾斜して架けられていますので、安全確保のため、珍しい階段形式の歩道鉄橋となっています。(左)鉄橋の下には大阪府道4号線・茨木能勢線が走っています。向こうに見えているのは箕面川ダム湖です。
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13時20分、山道を下りてきた所が 東海自然歩道の西の起点 です。東海自然
歩道は、東京・八王子の「明治の森・高尾国定公園」と大阪・箕面の「明治の森・箕面国定公園」を結ぶ、1都8県2府に及ぶ全長1697.2km の長距離自然歩道です。全行程を歩くには40-60日ほどかかるそうです。NET上では、全行程を何回かに分けて踏破した多くの健脚者の報告が見られますが、もう私の齢では無理です。
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東海自然歩道の起点となる 政の茶屋園地(箕面ビジターセンター) です。まだ時間が早かったので、ここで、箕面大滝に裏道からでも行きたいとする人たちと、勝尾寺に戻りたい人たちと、二分しようかと相談していたら、公園のガイドさんに出会いました。ガイドさん曰く「箕面大滝も行けないことはないが、モミジを楽しむだけなら ”こもれびの路” もいいですよ。こもれびの路を通って箕面駅に行けます。2時間もかかりません」と云うアドバイスを頂き、それでは全員それにしよう、と云うことになりました。
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大阪府道4号・豊中亀岡線に出て舗装道路を歩きます。こもれびの路方面とは違うような気がしたのですが‥
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30分ほど歩いたら‥あれ~っ!勝尾寺に戻って来てしまいました。こもれびの路に行くハズが、どうしたのかしら?。仕方がないので、紅葉シーズンで大勢の観光客がごった返すなか、長い行列に並んで、ここから阪急バスの千里中央行き臨時直行バスに乗って帰途につくことになりました。今回は山歩きとしては、眺望も優れず、見るべき山野草もなかったのですが、途中の勝尾寺での素晴らしい紅葉を見物することが出来て、十分楽しめた山行でした。その勝尾寺の見事な紅葉は次回に。