ウォーク中に出会った樹木の果実たちです。
ヤブムラサキ(薮紫)の実。シソ科ムラサキシキブ属の落葉樹。今年は花期に長雨が多かったので、花も余り見ることが出来ず、落花も多くて、良い実を付けなかったと思っていたのですが、葉も全て散ってしまった今になって、あちこちでヤブムラサキの結実を見ることが出来ました。
ヤブムラサキ(薮紫)の実。シソ科ムラサキシキブ属の落葉樹。今年は花期に長雨が多かったので、花も余り見ることが出来ず、落花も多くて、良い実を付けなかったと思っていたのですが、葉も全て散ってしまった今になって、あちこちでヤブムラサキの結実を見ることが出来ました。
ムラサキシキブに比べて、実は少し大きくて、色もやや淡い紫色です。萼に毛があるのが特徴です。
タラヨウ(多羅葉)の実。モチノキ科モチノキ属の常緑樹。雌雄異株で10-12月に、直径8mmほどの赤い球形の実が鈴なりに付きますので、よく目立ち、存在感があります。葉っぱはハガキの木として有名ですね。
すでに取り上げ済みの ツルウメモドキ(蔓梅擬)の実 ですが、今が一番の見頃となっていました。
奈良公園のお馴染みの樹木、ナンキンハゼ(南京櫨)の実。トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉樹。つい先月までは見事な紅葉を見せてくれていたのですが、今ではすっかり落葉して、枝先は真っ白な実でいっぱいです。
大仏池の傍で、枝を垂らすナンキンハゼ。鹿の不嗜好性植物なので、樹皮や葉が鹿に食べられることもなく、今や奈良公園を代表する樹木にまでなっています。
奈良公園のついでに、ヤドリギ(宿木)です。特に東大寺周辺のエノキなどの高木が落葉するこの時期は、あちこちで多くのヤドリギが見られます。葉がある時には仲々気付かないのですが、12月になるとイヤでも目に付くようになります。
ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)の実。マツ科ヒマラヤスギ属の常緑樹。名前の通り、ヒマラヤ山脈の標高1500-3200mの高地が原産地です。
ヒマラヤスギは、雌雄同株・雌雄異花です。花は10-11月に開花。雄花は円錐形で、長さは約5cm、初めは淡緑色、後に熟すと茶色くキツネの尾のようになります。樹木の下には大量のオバナの残骸と、シダーローズと云われる美しい松ボックリが落ちていました。
ダイオウショウ(大王松)の実。北米原産のマツ科マツ属の常緑樹。当地でもダイオウショウは多く見られるのですが、松ボックリを見ることは少ないです。これは某地をウォーク中に見たダイオウショウで、見事に沢山の実を付けていました。
ダイオウショウの松ボックリはとても巨大で、普通の松ボックリの3倍くらいはあります。松葉は3葉の松(3本1組で三鈷の松とも云われるタイプ)で、葉もとても長くて、他の松とは大きく違いますので見分けやすいです。
山では、クコ(枸杞)の実 は、殆どなくなっているか、枯れて萎んでいました。東アジア(中国から日本)が原産の、ナス科クコ属の落葉樹。果実はクコ酒になったり、生食やドライフルーツなどに利用されます。
今、山で見頃の ヤブコウジ(藪柑子)の実。サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木。この時期、お正月の寄せ植えなどでもよく用いられている縁起の良い植物です。落語「寿限無」では、生まれた子供に元気で長生きしてもらいたいと願う心から、縁起のよい言葉を並べた長い名前が付けられますが、その中の「藪ら柑子、藪柑子(やぶらこうじ、ぶらこうじ)」は、このヤブコウジのことです。
山で目をつけていた、ツルニンジン(蔓人参)の実 が、ようやく熟していました。沢山実をつけていた中から3つほど実を貰って来ました。昨年は春まで待って種を植えたのですが発芽せず、今年はすぐに種を植えておきました。来春に発芽してくれることを願っていますが、園芸のことは全く分からないので、どうなることやらです。
タラヨウ(多羅葉)の実。モチノキ科モチノキ属の常緑樹。雌雄異株で10-12月に、直径8mmほどの赤い球形の実が鈴なりに付きますので、よく目立ち、存在感があります。葉っぱはハガキの木として有名ですね。
すでに取り上げ済みの ツルウメモドキ(蔓梅擬)の実 ですが、今が一番の見頃となっていました。
奈良公園のお馴染みの樹木、ナンキンハゼ(南京櫨)の実。トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉樹。つい先月までは見事な紅葉を見せてくれていたのですが、今ではすっかり落葉して、枝先は真っ白な実でいっぱいです。
大仏池の傍で、枝を垂らすナンキンハゼ。鹿の不嗜好性植物なので、樹皮や葉が鹿に食べられることもなく、今や奈良公園を代表する樹木にまでなっています。
奈良公園のついでに、ヤドリギ(宿木)です。特に東大寺周辺のエノキなどの高木が落葉するこの時期は、あちこちで多くのヤドリギが見られます。葉がある時には仲々気付かないのですが、12月になるとイヤでも目に付くようになります。
ヒマラヤスギ(ヒマラヤ杉)の実。マツ科ヒマラヤスギ属の常緑樹。名前の通り、ヒマラヤ山脈の標高1500-3200mの高地が原産地です。
ヒマラヤスギは、雌雄同株・雌雄異花です。花は10-11月に開花。雄花は円錐形で、長さは約5cm、初めは淡緑色、後に熟すと茶色くキツネの尾のようになります。樹木の下には大量のオバナの残骸と、シダーローズと云われる美しい松ボックリが落ちていました。
ダイオウショウ(大王松)の実。北米原産のマツ科マツ属の常緑樹。当地でもダイオウショウは多く見られるのですが、松ボックリを見ることは少ないです。これは某地をウォーク中に見たダイオウショウで、見事に沢山の実を付けていました。
ダイオウショウの松ボックリはとても巨大で、普通の松ボックリの3倍くらいはあります。松葉は3葉の松(3本1組で三鈷の松とも云われるタイプ)で、葉もとても長くて、他の松とは大きく違いますので見分けやすいです。
山では、クコ(枸杞)の実 は、殆どなくなっているか、枯れて萎んでいました。東アジア(中国から日本)が原産の、ナス科クコ属の落葉樹。果実はクコ酒になったり、生食やドライフルーツなどに利用されます。
今、山で見頃の ヤブコウジ(藪柑子)の実。サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木。この時期、お正月の寄せ植えなどでもよく用いられている縁起の良い植物です。落語「寿限無」では、生まれた子供に元気で長生きしてもらいたいと願う心から、縁起のよい言葉を並べた長い名前が付けられますが、その中の「藪ら柑子、藪柑子(やぶらこうじ、ぶらこうじ)」は、このヤブコウジのことです。
山で目をつけていた、ツルニンジン(蔓人参)の実 が、ようやく熟していました。沢山実をつけていた中から3つほど実を貰って来ました。昨年は春まで待って種を植えたのですが発芽せず、今年はすぐに種を植えておきました。来春に発芽してくれることを願っていますが、園芸のことは全く分からないので、どうなることやらです。
コメント
コメント一覧 (6)
というのは、雄花をたくさんつけている株には松ぼっくりが生りません。
また松ぼっくりをたくさんつけている株では雄花が全くありません。
沢山植えられているからこのような状態になるのかもしれませんけど。
ダイオウショウの松ぼっくりは巨大ですね、市販されている松の実はこの松なのでしょうか?
コメント有難うございます。
ヒマラヤスギは雌雄同株で、同じ時期に雄花も雌花も一緒に咲いています。ただ雌花の開花時の大きさは約5mmと大変小さくて、しかも樹齢30年を超えないと雌花は付かないそうで、花の数も雄花に比べて大変少ないことから、「雌花の観察は非常に困難」と云われています。実際、図鑑やNET上で雌花の写真を検索しても殆ど見られません。ただ、私の手持ちの永岡書店の「よくわかる樹木大図鑑」には雌花の写真が載っていました。それ以外では雌花が受粉して1-2cm位になった小さな球果の写真を雌花として載せていることもあります。球果は、ゆっくりと1年かけて大きくなりますので、今見ている松ボックリは1年前の雌花が成長して大きくなったものです。従って、この大きな松ボックリの近くで、今年の小さな小さな雌花が咲いているものと思われます。
コメント有難うございます。
タラヨウは結構あちこちで植えられていますし、実もかたまって付いていますので、この時期には良く目立ちます。
ダイオウショウの実は、当地では木に0個、あるいは数個程度しか付かないので、この木には正直ビックリしました。ここのダイオウショウの実は結構有名なんだそうです。
コメント有難うございます。
この時期に見る完熟した果実は、よく目立ち美しいですね。鳥の標的にはなりますが、相互共生なので仕方ないですね。ヤドリギの実は甘い、と云うことは食べられたのですね。粘性が高い実なので口の中ではどうでしたか。ツルニンジンは採り蒔きが良いとありましたので、期待しています。