ウォークや散策中に出会った植物たちです。
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キカラスウリ(黄烏瓜)の実。ウリ科カラスウリ属のツル性多年草。雌雄異株で、全国に自生しますが、当地近辺では数が少なくて、滅多に出会うことがありません。他所をウォーク中に、何年ぶりかで出会いました。結実後2ヶ月程度で黄色く熟します。
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あちこちで、キカラスウリの実が垂れ下がっていました。鳥たちの食害にも会わず、キレイに残っていました。果実は、どちらかといえば、丸みがあって球形に近く、大きさも直径8-10cm程でカラスウリよりも大きいです。
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アオキ(青木)の実。ミズキ科アオキ属の常緑樹で全国に自生します。学名は Aucuba japonica で、japonica の名前の通り、日本特産種です。Aucuba(アウクバ)は、アオキバ(青木葉)に由来しています。
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メタセコイア の冬芽を撮ってみました。枝の先端あたりの冬芽のどれかが雌花になる可能性もありますが、この段階では葉芽なのか花芽なのか、判断は出来ませんでした。
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ニセアカシアの実。和名はハリエンジュ(針槐)。マメ科ハリエンジュ属の落葉樹。葉はすべて落葉し、豆鞘だけが沢山ぶら下がっていました。
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ラッパスイセン(喇叭水仙)。ヒガンバナ科スイセン属の地中海沿岸が原産の多年草です。花は黄色で、内側の副花冠がラッパのように突き出しているのが特徴です。
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ラッパスイセンの園芸品種 ”リプリート” です。八重咲きで、咲き始めは黄色ですが、咲き進むにつれて、副冠が淡いオレンジ色からサーモンピンクへと変化します。
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某古墳の丘陵に咲いていて、てっきり日本水仙と思って近寄ってみたら、八重咲きの「リプリート」でした。
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ニホンスイセン(日本水仙)。ヒガンバナ科スイセン属の多年草。古くから日本で親しまれてきたスイセンです。ニホンと云う名が冠せられていますが、原産地は地中海沿岸で、鎌倉時代の頃に中国を経由して日本に渡来してきました。2つの渡来説があり、1つは人為的に日本に持ち込まれたと云う説、もう1つは海上を漂って日本に漂着したとする説です。牧野博士は後者の「海流漂着説」と推測しています。
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関東以西・四国・九州の海岸部に多く定着しており、早春の代表的な花の1つとなっています。群生地は観光の名所ともなっており、特に房総半島・越前海岸・淡路島はニホンスイセンの三大群生地として有名です。白く花びらのように見えるのが花被片、黄色で杯形のカップが付いていて、これは副花冠と云われます。オシベは6本、メシベは1本です。
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スミレ(菫)の花が幾つか咲いていました。好きな花ですが、スミレの同定は一部を除き、殆ど出来ません。
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ロウバイ(蝋梅)は満開ですが‥(写真はソシンロウバイ)
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コウバイ(紅梅)や、
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ハクバイ(白梅)などの梅の花は、まだ殆ど咲いていません。今冬の厳しい寒さで開花が遅れているようです。
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ウチワゴケ(団扇苔)。コケと云う名が付いていますがコケではなくて、コケシノブ科アオホラゴケ属の常緑性シダ植物です。全国の森林内の主に岩の上に生える着生植物で、葉は単葉で葉身はウチワ型なのが特徴です。葉の大きさは1cmほどで、写真に見える小さなラッパ状のものは、胞子嚢群の胞膜です。
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日照りや乾燥が続くと、葉を閉じて枯れたようになることで水分の蒸発を抑えて、乾燥期を乗り切る習性を持っています。ウチワゴケは、当地でも見られる所が少なくなり、ここでも大部分が岩から剥がれ落ちてしまって、かつての 1/4 位までに減っていました。日本では7都道県でRDBに指定されています。