GWの某日、人混みと渋滞のない場所へ車を走らせ、のんびりと散策してきました。そこで出会った花たちです。
ハルリンドウ(春竜胆)。リンドウ科リンドウ属の二年草。北海道を除く全国の日当たりの良い、やや湿った草原や湿地に生えます。花冠は5裂しますが、裂片の間に副花冠(副辺)があるので、10裂しているように見えます。
ハルリンドウ(春竜胆)。リンドウ科リンドウ属の二年草。北海道を除く全国の日当たりの良い、やや湿った草原や湿地に生えます。花冠は5裂しますが、裂片の間に副花冠(副辺)があるので、10裂しているように見えます。
今日は晴天だったので、草原のあちこちでハルリンドウが咲いていました。朝、日光を受けると開花し、夕方には閉じます。
ハルリンドウは大きめの根生葉を持つことが、よく似たフデリンドウとの識別方法であると図鑑等には記されていますが、根生葉自体を見つけることが仲々難しいです。もっと簡単な見分け方は、ハルリンドウは根元から数本の花茎を伸ばし、茎の先端に1つだけ花を咲かせます。フデリンドウは1本の花茎に沢山の花を咲かせます。
ハルリンドウの近畿地方のRDB状況‥大阪府:既に絶滅、京都府:絶滅危惧Ⅰ類。
ハルリンドウは、両性花で「雄性先熟」です。手前の花はオシベが花冠の内側に倒れてメシベが中央に出ている「雌性期の花」で、左隣の花は中央にオシベがかたまっている(メシベは見えない)「雄性期の花」です。
今年も沢山の可愛いハルリンドウと出会うことが出来ました。
肥大化した ハルリンドウの奇形花 を見つけました。花の大きさは普通の花の3-4個分以上はありました。
側面から見ると、花茎も通常の4倍以上の太さです。よく分かりませんが、遺伝子系統の異常でしょうね。
ツクバネウツギ(衝羽根空木)。スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉樹。北海道を除く全国の山地に自生します。花の基部に付く5枚の萼片が「追い羽根」に似ているのが名前の由来です。
ウリカエデ(瓜楓)の果実。果実は翼果で片翼の長さは2-3cmほど、両翼は水平に開き、赤みを帯びています。よく似たウリハダカエデの果実は両翼が鋭角に開きます。
ヘビノボラズ(蛇上らず)。メギ科メギ属の落葉低木。本州の中部地方から近畿地方にかけてと、九州の一部(宮崎県)の湿地近くに自生します。花期は5-6月、短枝の先から総状花序の黄色い花を垂れ下げます。
枝に鋭いトゲがあることが名前の由来ですが、名前のイメージとは異なり、大変可愛い花(黄色)と実(赤色)を付けます。近畿地区のRDB状況‥奈良県:絶滅危惧Ⅰ類、京都府:絶滅危惧Ⅱ類。
久しぶりに出会った虫こぶ、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)です。5-6月頃に山を歩きますと、コナラの枝先にリンゴの実のようなものが付いているのを見かけます。ナラメリンゴタマバチと云う小さな蜂の虫嬰(ちゅうえい=虫こぶ)です。
ハルリンドウは大きめの根生葉を持つことが、よく似たフデリンドウとの識別方法であると図鑑等には記されていますが、根生葉自体を見つけることが仲々難しいです。もっと簡単な見分け方は、ハルリンドウは根元から数本の花茎を伸ばし、茎の先端に1つだけ花を咲かせます。フデリンドウは1本の花茎に沢山の花を咲かせます。
ハルリンドウの近畿地方のRDB状況‥大阪府:既に絶滅、京都府:絶滅危惧Ⅰ類。
ハルリンドウは、両性花で「雄性先熟」です。手前の花はオシベが花冠の内側に倒れてメシベが中央に出ている「雌性期の花」で、左隣の花は中央にオシベがかたまっている(メシベは見えない)「雄性期の花」です。
今年も沢山の可愛いハルリンドウと出会うことが出来ました。
肥大化した ハルリンドウの奇形花 を見つけました。花の大きさは普通の花の3-4個分以上はありました。
側面から見ると、花茎も通常の4倍以上の太さです。よく分かりませんが、遺伝子系統の異常でしょうね。
ツクバネウツギ(衝羽根空木)。スイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉樹。北海道を除く全国の山地に自生します。花の基部に付く5枚の萼片が「追い羽根」に似ているのが名前の由来です。
ウリカエデ(瓜楓)の果実。果実は翼果で片翼の長さは2-3cmほど、両翼は水平に開き、赤みを帯びています。よく似たウリハダカエデの果実は両翼が鋭角に開きます。
ヘビノボラズ(蛇上らず)。メギ科メギ属の落葉低木。本州の中部地方から近畿地方にかけてと、九州の一部(宮崎県)の湿地近くに自生します。花期は5-6月、短枝の先から総状花序の黄色い花を垂れ下げます。
枝に鋭いトゲがあることが名前の由来ですが、名前のイメージとは異なり、大変可愛い花(黄色)と実(赤色)を付けます。近畿地区のRDB状況‥奈良県:絶滅危惧Ⅰ類、京都府:絶滅危惧Ⅱ類。
久しぶりに出会った虫こぶ、ナラメリンゴフシ(楢芽林檎五倍子)です。5-6月頃に山を歩きますと、コナラの枝先にリンゴの実のようなものが付いているのを見かけます。ナラメリンゴタマバチと云う小さな蜂の虫嬰(ちゅうえい=虫こぶ)です。
コメント
コメント一覧 (12)
ヘビノボラズも見たことがないです。
コメント有難うございます。
ハルリンドウとヘビノボラズは、ほぼ同じ地域にありますので効率よく観察出来ました。私が知っているハルリンドウの生息地はここだけ、ヘビノボラズはもう1ヶ所ありますので、ここと合わせて2ヶ所だけです。見られる所が限定されています。
コメント有難うございます。
ハルリンドウは、フデリンドウに比べますと、群生するタイプのようですね。ハルリンドウについては、たまたまNETサーフィンで六甲高山植物園のものを見たことがあります。野生では篠山市などでも見られるようですね。
コメント有難うございます。
リンドウの花は日本人の好きな花の1つでしょうね。秋が定番の花ですが、春にも何種類もの花が咲きますので、あちこちへ見に行っています。ブナハアカゲタマフシはキレイな虫こぶですね。虫こぶの名前の付け方は、宿主名(ブナ)+形成部位(葉)+形状(赤毛玉)+フシを付ける、と云う一定のルールがありますので、分かりやすいです。
コメント有難うございます。
春のリンドウ3種を今年も見ることが出来ました。体力低下が著しくて、この先いつまで見られるか分からないと思うと、とにかく出かける余力が残っている間に、と訪ねてみました。フデリンドウの雨滴散布の観察は大変だったでしょうね。楽しみにしています。
コメント有難うございます。
里山の日当たりの良い草原などでは、意外と出会いそうな感じがしますが、当地周辺では、なかなかそのような環境が見当たらず、結局毎年見ている所へ訪ねてみました。出会えると、やっぱり出てきてよかったなぁと思わせてくれる可愛さですね。ナラメリンゴフシは昔はよく見たような気がしますが、近年は目も弱くなって見逃していることが多いようです。
ゴージャスなハルリンドウは見事ですね。生け花に重宝されそうです。
ヘビノボラズの花が綺麗なので、時間があれば湿原でも行って見たくなりました。
コメント有難うございます。
ナラメリンゴフシは、初めて見たときには「こんなに小さなリンゴが」と思ったほど、色合いがよく似ていました。ハルリンドウはこの時期には見ておきたい花で、毎年同じ場所に出かけて楽しんでいます。ヘビノボラズは名前のイメージとは違って花も実も葉っぱも、どれも美しいですね。