ウォークや散策中に出会った、樹木の花や実たち、そのⅡです。
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エゴノキ(漢字表記なし)。エゴノキ科エゴノキ属の落葉樹。全国の山地や丘陵の雑木林に普通に生えています。暗い場所では発芽しないそうです。花期は5-6月で、白い清楚な花が枝一杯に咲くと、とても明るい感じになります。花後に出来る果実は、長さ2cmほどの楕円形で、果皮に有毒なエゴサポニンを含むため、口に入れると喉や舌を刺激してえぐい(えごい)ことが名前の由来です。
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今年伸びた短い側枝の先に1-4個の白い花を付けます。花冠は深く5裂し、星状毛が密生します。オシベは10本、真ん中の花柱はオシベより長く突き出ています。
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前回のホオノキと一緒に取り上げるのを忘れた オオヤマレンゲ(大山蓮華)です。モクレン科モクレン属の落葉樹。自生種は関東以西の、標高1000-2000mの山地に分布します。これは栽培種の花です。
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水面に張り出すようにして花を咲かせていた タニウツギ(谷空木)。スイカズラ科タニウツギ属の落葉樹で、日本特産種です。北海道から山陰地方までの日本海型気候の山地の谷沿いや斜面に多く見られます。
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花期は5-6月で、今年枝の先端か葉腋に散房花序をつけ、多数の淡紅色の花を咲かせます。
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)。ミズキ科ミズキ属の落葉樹。花期は5-7月で全国の山地に普通に分布します。
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山で見る野生種は花の位置が高く、仲々正面向きの花姿が撮れず、この写真は植栽種の低木を撮りました。白くて大きい4枚の花弁のように見えるのは総包片で、花は中央の淡緑黄色の球状のものでです。花が終わると、しばらくは上向きになっていた果実も、秋には赤く熟して、イチゴのような果実が出来、甘くて食べられます。
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ヤマモモ(山桃)の実。ヤマモモ科ヤマモモ属の常緑樹。関東以南の山地などに生息します。花期は3-4月頃で、既に果実となっていました。6月頃には赤黒く熟し、甘酸っぱく生で食べられます。
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オニグルミ(鬼胡桃)の雌花。クルミ科クルミ属の落葉樹。 全国の山間の川沿いなどに生息します。
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カクミノスノキ(角実の酢の木)。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地に生息します。花期は5-6月で、釣鐘状の淡紅色の花を下向きに付けます。カクミノスノキと云う呼び方は関西流で、一般的な和名は ウスノキ(臼木)です。
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ナツハゼ(夏櫨)。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地に生息します。花期は5-6月で、新枝の先端に長さ3-4cmの総状花序を出し、多数の花を下向きに付けます。花冠は赤みを帯びた黄緑色の鐘形で、先端は浅く5裂し、鈍く反曲します。
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こちらはハゼと名前がついても、全く別種の ヤマハゼ(山黄櫨)。ウルシ科ウルシ属の落葉樹。関東地方以西に分布します。雌雄異株で、5月頃に黄緑色の花を付けます。ウルシなどにアレルギー反応する私には大敵なのですが、なんとか真下から写真に収めることが出来ました。