散策中に出会った樹木の花や実です。
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ヤツデ(八つ手)。ウコギ科ヤツデ属の常緑樹。花は晩秋(11-12月頃)に咲き、球状の散形花序がさらに集まって大きな円錐花序をつくります。他の花が少ない時期に咲くため、気温が高い日はミツバチやハナアブ、ハエなどが多く訪れています。閉花後の果実は翌春に黒く熟します。
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モチツツジ(黐躑躅)の返り花。例年のことながら、里山の日の良く当たる場所では、時期はずれの花をポツポツと咲かせています。
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サザンカ(山茶花)。ツバキ科ツバキ属の常緑樹。原種は白花の5弁花ですが、江戸時代に品種改良が盛んに行われた結果、今では花色も白やピンクや赤色など、花びらも5枚の一重咲きから八重咲きなど多種多様です。
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ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)。メギ科メギ属の常緑低木。中国原産で明治初期に渡来しました。葉はヒイラギナンテンよりも細長く、冬になっても紅葉しません。花期は9-11月で、葉の脇に総状花序を出し、黄色い小さな花を沢山つけます。花弁のように見えるのは萼片で、花弁は萼片の内側にあります。
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ビワ(枇杷)。バラ科ビワ属の常緑高木。花期は11-12月で、枝先に円錐花序を出し、白い花を多数付けます。
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シロダモ(白だも)。クスノキ科シロダモ属の常緑樹。東北地方南部以南の山地に生息します。雌雄異株で花期は10-11月。花は散形花序で、葉腋に黄褐色の小花を多数つけます。
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シロダモの実。前年の晩秋に咲いた花は、1年経ったこの時期に真っ赤に熟します。シロダモは、今年の花と去年の実が同時期に見られます。従って、花や実の写真を撮りに行くのも1回で済みます。
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フユイチゴ(冬苺)。バラ科キイチゴ属の常緑低木。晩秋から冬にかけて実は真っ赤に熟します。
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山道の林床には、緑の葉の陰から、フユイチゴの赤い実があちこちで顔をのぞかせていました。
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ヤブコウジ(藪柑子)の実。サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木。晩秋から冬にかけて赤い実をつけます。
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今年は異常気象(集中豪雨・台風・猛暑など)が多かったせいか、総じて山の果実の実付きはよくありません。
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センリョウ(千両)の実。センリョウ科センリョウ属の常緑低木。冬に赤い果実をつけ美しく、名前がめでたいのでマンリョウ(万両)などと共に正月の縁起物とされています。
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マンリョウ(万両)の実。サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木。冬に実は真っ赤に熟します。
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栽培種には赤い実の他にも、白や黄色の果実もあります。左は黄色の果実のマンリョウで、キミノマンリョウと呼ばれます。
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訂正:プラタナスの実。タイワンフウを取り上げるつもりでしたが、プラタナスの写真でした。お詫びして訂正させていただきます。散輪坊様、ご指摘有難うございました。
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こちらが タイワンフウ(台湾楓)の実 です。タイワンフウの葉は3裂しています。一方、アメリカフウは、葉が5裂してモミジのようなのでモミジバフウと呼ばれます。
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先般、山ではムベの実が見られず、道の駅で買ったムベを取り上げましたが、その後、ご近所の庭に ムベ(郁子)の実 が出来ていましたので、改めてアップしておきます。
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道の駅で買ったムベの実を半分に切ってみました。アケビの実よりも小ぶりですが、このままスプーンで掬(すく)って食べられます。ゼリーのような舌触りで、あっさりした上品な甘味があるのは、アケビと同様です。