ウォーク等の整理がいまだに手つかず、出会った樹木の実などで、またまたお茶を濁しておきます。
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ツガ(栂)の実 の傘が開いていました。マツ科ツガ属の常緑針葉樹。暖温帯から冷温帯の中間地帯に多く生息するようで、東北南部から九州にかけて生えます。モミと混生林を作ることが多いようです。高さは30mにも達する高木になります。葉は扁平な線形で、表面は深緑で艶があり、主軸に沿って窪みがあります。葉の先端は少し窪んでいて、モミに似ていますが、モミは先端が鋭く尖っているのに対して、ツガは丸まっています。果実は楕円状の小柄な球形で、長さは2.5cm程度、枝先にやや下を向いてぶら下がります。
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果実は10月頃に褐色に熟します。多分マツの実などと同様に、晴れていると傘が開き、雨の日には傘を閉じると思うのですが、まだ未確認です。ツガの大木の下には沢山の実が落ちていました。別名をトガと云います。
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スイカズラ(吸い葛)の実。スイカズラ科スイカズラ属のツル性常緑樹。寒い冬場でも葉を青々として耐え忍ぶ事から 忍冬(ニンドウ)との別名があります。果実は5-7mmで、9-12月頃に黒熟します。
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ムラサキシキブ(紫式部)の実。シソ科ムラサキシキブ属の落葉樹。樹高は3mほどで、10-11月頃に、球形の実が紫色に熟し、落葉後も実が残ります。
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ヤブムラサキ(薮紫)の実。シソ科ムラサキシキブ属の落葉樹。今年は長雨や台風の影響からか、実付きが良くないです。
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追記:ヤブムラサキは、葉や茎に毛が多く手触りがビロードのように柔らかいのが特徴です。果実は、秋に紫色に熟し、宿存する萼にも毛があります。
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マユミ(真弓)の実。ニシキギ科ニシキギ属の落葉樹。これも全体的に実付きがよくなく、また実の開裂時期もかなり遅かったです。
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ガマズミ(莢蒾)の実 が、山のあちこちで見られますが、私はガマズミの同定が苦手で、みんなガマズミです。
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カマツカ(鎌柄)の実。バラ科カマツカ属の落葉樹。果実は楕円形で、先端に萼片が残り、10-11月頃に赤熟します。植物に興味を持った頃から身近に見ていたので、カマツカの花や実は大好きです。
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サネカズラ(実葛)の実 もあちこちで目立っていました。
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ユリノキ(百合の木)の花殻。モクレン科ユリノキ属の落葉樹。この木は当地では見られなくて、先般、桜井市へ行った時に、桜井駅前通りの街路樹はユリノキですので、久しぶりに見ました。
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園芸種ですが、セイヨウヒイラギ(西洋柊)の実。モチノキ科モチノキ属の常緑樹。クリスマスの装飾の定番として使われます。
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アオモジ(青文字)の蕾。クスノキ科ハマビワ属の落葉樹。当地や生駒の山ではたくさん自生しています。もともとは人為的に植栽されたものが野生化したものと思われます。落葉前に早春に開花する蕾をたくさん付けます。
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追記:10月頃に見た アオモジの実 です。緑色の実が少し赤くなった後に黒く熟していました。成熟した果実はレモンのような香りと、辛味があることからショウガノキの呼び名もあります。