この時期に見られる園芸種の花たちです。
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ヒメリュウキンカ(姫立金花)。キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。原産地はヨーロッパで、日本へは園芸用として渡来しましたが、今や全国で野生化が進んでいます。
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和名は、花や葉の様子が立金花(リュウキンカ)に似ていることから付けられましたが、両者は、生息場所の違い、葉の鋸歯の有無、花弁の枚数など相違点は多々ありますので、見分けは容易です。
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ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)。タデ科イヌタデ属の多年草。ヒマラヤ原産で、日本へは明治時代にロックガーデン用として持ち込まれました。寒さにも比較的強く今も花が咲き続けています。また繁殖力も強く、空き地や道端などで雑草化しています。
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ツタバウンラン(蔦葉海蘭)。オオバコ科ツタバウンラン属のツル性多年草。地中海原産で、大正時代にロックガーデン用に日本へ渡来しました。図鑑等には、花期は夏とありますが、日当たりの良い場所では冬でも咲いています。
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今は庭園から逸出し野生化が進んでいます。道ばたや住宅地の石垣のすき間などに生えています。
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ハツユキカズラ(初雪蔓)の葉。キョウチクトウ科テイカカズラ属のツル性常緑樹。テイカカズラ(定家蔓)を観賞用に改良した園芸品種です。葉が小さく、新葉にピンク色と白の不定形の斑が入るなど、姿が美しいのでグランドカバーなどに多用されています。この時期は特に葉が紅葉して美しいです。
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ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)。ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属の常緑多年草。原産地はヒマラヤ山脈で、花期は、まだ寒さが残る早春ですが、早くも咲き出しています。ピンク色の花が可愛いです。
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アブチロン。アオイ科イチビ(アブチロン)属のツル性常緑樹。ブラジル原産の園芸種ですが、意外と寒さにも耐え、いまだに花を咲かせています。別名は、ウキツリボク(浮釣木)とか、チロリアンランプとも呼ばれます。
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シクラメン。サクラソウ科シクラメン属の多年草。地中海原産で日本には明治時代に渡来しました。品種改良が進み、一重や八重や、花色も赤・白・黄など多様で、今や冬の「鉢植え」の代表格とまでなっています。
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ビオラ?それとも パンジー? 園芸植物は品種改良の坩堝(るつぼ)で、私などとても理解出来る世界ではありません。「パンジーとビオラの違い」だって分かっていません。パンジーの学名は Viola x wittrockiana(ビオラ・ウィットロキアナ) ですが、なぜビオラ(viola)がパンジー(pansy)と呼ばれるのか? でも、2つの呼び方があると云うことは、園芸の世界では、何か2つを分ける基準があるはずです。NETなどで調べてみますと、どうも、花の大きい品種(5cm以上)を「パンジー」、花の小さい品種(5cm以下)を「ビオラ」と呼ぶそうで、厳密な区分ははっきりしない、と云う説明が多くみられました。これでは、とても私には見分けられません。そもそも園芸の世界には極力立ち入らないというのが私の原則ですが、ネタ不足で、ついハミ出てしまいました。
*訂正:ブロ友のマーガレット様から、この花は「ネメシア」と教えていただきました。厚くお礼を申し上げますと共に、つつしんで訂正させていただきます。