ウォークや散策中に出会った樹木の花たちです。
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タイサンボク(泰山木、大山木)。モクレン科モクレン属の常緑樹。北米中南部原産で樹高は20mにもなる高木で、花期は5-6月頃。花は直径20cmにもなり、日本のホオノキと並んで圧倒的な存在感があります。葉は肉厚で光沢があり、葉の裏面は黄色っぽいのが特徴です。
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花には優しい芳香があり、香水や化粧品の原料として「マグノリア」とあれば、タイサンボクのことです。
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当地の山の ホオノキ(朴の木)を見に行ったら、残念ながら花は終わって枯れていました。樹高は30mにもなる高木で、花も葉も実も、すべてが大型で、花も葉も美しくて、日本の樹木では私が一番大好きな木です。
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サルトリイバラ(猿捕茨)。サルトリイバラ科シオデ属のツル性落葉樹。雌雄異株。花期は4-5月で賞味期限切れ直前だったので、アップしておきます。
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ノイバラ(野茨)。バラ科バラ属のツル性落葉樹。全国の山野に生えます。単に ノバラ とも呼ばれます。
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花期は5-6月で、当地の里山などでは、この時期、白い花が咲いていたら、このノイバラかウツギが殆どです。
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ナツハゼ(夏櫨)。ツツジ科スノキ属の落葉樹。全国の山地に生えます。花期は5-6月で、新枝の先端に長さ3-4cmの総状花序を出し、多数の赤みを帯びた釣鐘型の花を下向きに付けます。
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サカキ(榊)。モッコク科サカキ属の常緑樹。関東以西の山地に生えます。6月頃に側枝の基部(葉腋)から白い小さな花を咲かせます。花は1-4個が束状に葉の下に出て、下向きに咲きます。常緑で、いつも青々としているため、「栄樹(サカキ)」と云われ、神事に用いられたため「榊」と云う和字が出来ました。
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ナナミノキ(七実の木)。モチノキ科モチノキ属の常緑樹。樹高15mくらいの高木で、本州中部以西の山地に生えます。和名の由来は定かではありませんが、果実が美しいという意味で「七実の木(ななみのき)」、同じく果実が美しいので「名がある実=名の実の木(なのみのき)」がナナミノキに転訛したと云う説もあります。
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雌雄異株で、花期は6月頃。本年枝の葉の腋から花序を出し、淡紫色の花を咲かせます。雌雄どちらも花色は似ていますが、雄花の方が花つきがよく、雌花が一つの花序に2-6個着くのに対し、雄花は2-16個の花をつけます。当地にも数ヶ所で自生していますが、花期以外は目に付かず、殆ど知られていません。
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ユリノキ(百合の木)。モクレン科ユリノキ属の落葉樹。北米原産で、明治初期頃に日本に渡来しました。花期は5-6月頃で、枝先に径約6cmの黄緑色の花を開きます。花弁は6枚で、基部に橙赤色の斑紋があります。現在では全国で公園樹や街路樹として植えられています。
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花の左隣には、緑色の集合果が出来ていました。1つの花から約100個の実がなります。ちなみに、当地にはユリノキが見られる所がなく、これは隣町で見かけたものです。