早春の花が色々咲き出しています。
マンサク(満作、万作)。マンサク科マンサク属の落葉樹。本州の太平洋側から九州にかけての山林に生えます。花期は2-3月頃で、葉の展開前に開花します。花には赤褐色の萼と、黄色くて細長い紐状の花弁が4枚あります。オシベは4本、メシベは2本です。
マンサク(満作、万作)。マンサク科マンサク属の落葉樹。本州の太平洋側から九州にかけての山林に生えます。花期は2-3月頃で、葉の展開前に開花します。花には赤褐色の萼と、黄色くて細長い紐状の花弁が4枚あります。オシベは4本、メシベは2本です。
マンサクの名前は、開花期が早いことから「まず咲く」や「真っ先」が変化したとも云われています。
アカバナマンサク(赤花満作)。マンサクは太平洋側に生息しますが、北海道から山陰地方までの日本海側には、葉が丸いマルバマンサク(丸葉満作)と云う変種があります。雪の多い地方に適応するよう変化を遂げた寒冷地型のマンサクと云えます。マルバマンサクの花色も基本は黄色ですが、アカバナマンサクはそのマルバマンサクの赤花(色違い)変種です。
マンサク同様に、葉の展開に先立って花を咲かせ、花弁は4枚、煤けたような暗い赤色です。
アカバナトキワマンサク(赤花常盤満作)。マンサク科トキワマンサク属の常緑樹。中国原産で、トキワマンサクの赤花(色違い)変種です。トキワ(常盤)の名が付くように常緑性で、一年中(冬季でも)葉をつけています。別名は ベニバナ(紅花)トキワマンサク とも云います。
サンシュユ(山茱萸)。ミズキ科ミズキ属の落葉樹。種子は生薬として用いられます。原産地は中国で、江戸時代に種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培され始めました。
花期は3-5月で、花は散形花序で、短枝の先に4枚の苞葉に包まれた、黄色の4弁花をつけます。
ユキヤナギ(雪柳)。バラ科シモツケ属の落葉低木。ヤナギ科でもないのにヤナギと云う名が付いている理由は、ヤナギのように枝が細長く、葉も似ているために「柳」と付けられたそうです。中国原産説もありますが、日本が原産と考えられています。花期は3-5月で、真っ白な小さな5弁花を、細い枝いっぱいに咲かせます。
今では栽培種が殆どですが、一部地域では自生種も残っていて、全国6府県でRDBに指定されています。近畿地方のRDB状況は‥大阪府:絶滅危惧Ⅱ類、京都府:要注目種 となっています。京都府のRDBには「野生が残っているのは川の急流に沿った岩壁の、洪水時には水没するような所である」と記されています。川沿いの岩の割れ目などに自生しますので、昔はイワヤナギ(岩柳)と呼ばれた そうです。
ネコヤナギ(猫柳)。ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹で雌雄異株。全国の河川の水辺に生えます。早春(3-4月)に咲き、春の訪れを告げる植物とも云われています。白くモフモフした綿毛に覆われた花穂が猫のしっぽに似ていることから「猫柳」と名付けられました。
雄花は、花穂が開くとシベが出てきて、先端の紅色の葯(やく=花粉の袋)から黄色い花粉を飛ばします。ところで、ネコヤナギは万葉の昔から明治の頃までは「カワヤナギ」と呼ばれてきましたので、今でも地方によってはカワヤナギと呼ばれることがありますが、現在では「カワヤナギ」は別の種類の名前となっています ので注意が必要です。カワヤナギの特徴としては、①花と葉が同時展開する、②花穂の色が緑色っぽい、③葉が長い‥等があげられていますが、いまだに私は明確に区別出来ませんので、これらについては全て ネコヤナギ としておきます。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)。マメ科アカシア属の常緑樹。名前の通り葉は銀灰色です。オーストラリアが原産で、花期は3-4月、総状花序の黄色い小花を大量に咲かせます。「ミモザ」と呼ばれることもありますが、本来のミモザは、ヨーロッパ原産のフサアカシアを指します。
ギョリュウバイ(御柳梅、檉柳梅)。フトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木。ニュージーランドやオーストラリアが原産地です。葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が 御柳(ギョリュウ)と云う樹木の葉に似て、花は梅の花に似ているため、二つ合わせて御柳梅(ギョリュウバイ)と呼ばれるようになりました。
トサミズキ(土佐水木)。マンサク科トサミズキ属の落葉樹。名前の通り、高知県内の山地(石灰岩地帯)に多く生息します。開花は3-5月で、丸みのある黄白色の小花が、5-7個ほど連なる花序となって下垂します。
一般に見られるのは栽培種で、自生種は 国のRDBとして、環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)に指定されています。勿論、自生地の高知県も同様に 準絶滅危惧種 としてRDB登録されています。
アカバナマンサク(赤花満作)。マンサクは太平洋側に生息しますが、北海道から山陰地方までの日本海側には、葉が丸いマルバマンサク(丸葉満作)と云う変種があります。雪の多い地方に適応するよう変化を遂げた寒冷地型のマンサクと云えます。マルバマンサクの花色も基本は黄色ですが、アカバナマンサクはそのマルバマンサクの赤花(色違い)変種です。
マンサク同様に、葉の展開に先立って花を咲かせ、花弁は4枚、煤けたような暗い赤色です。
アカバナトキワマンサク(赤花常盤満作)。マンサク科トキワマンサク属の常緑樹。中国原産で、トキワマンサクの赤花(色違い)変種です。トキワ(常盤)の名が付くように常緑性で、一年中(冬季でも)葉をつけています。別名は ベニバナ(紅花)トキワマンサク とも云います。
サンシュユ(山茱萸)。ミズキ科ミズキ属の落葉樹。種子は生薬として用いられます。原産地は中国で、江戸時代に種子が日本に持ち込まれ、薬用植物として栽培され始めました。
花期は3-5月で、花は散形花序で、短枝の先に4枚の苞葉に包まれた、黄色の4弁花をつけます。
ユキヤナギ(雪柳)。バラ科シモツケ属の落葉低木。ヤナギ科でもないのにヤナギと云う名が付いている理由は、ヤナギのように枝が細長く、葉も似ているために「柳」と付けられたそうです。中国原産説もありますが、日本が原産と考えられています。花期は3-5月で、真っ白な小さな5弁花を、細い枝いっぱいに咲かせます。
今では栽培種が殆どですが、一部地域では自生種も残っていて、全国6府県でRDBに指定されています。近畿地方のRDB状況は‥大阪府:絶滅危惧Ⅱ類、京都府:要注目種 となっています。京都府のRDBには「野生が残っているのは川の急流に沿った岩壁の、洪水時には水没するような所である」と記されています。川沿いの岩の割れ目などに自生しますので、昔はイワヤナギ(岩柳)と呼ばれた そうです。
ネコヤナギ(猫柳)。ヤナギ科ヤナギ属の落葉樹で雌雄異株。全国の河川の水辺に生えます。早春(3-4月)に咲き、春の訪れを告げる植物とも云われています。白くモフモフした綿毛に覆われた花穂が猫のしっぽに似ていることから「猫柳」と名付けられました。
雄花は、花穂が開くとシベが出てきて、先端の紅色の葯(やく=花粉の袋)から黄色い花粉を飛ばします。ところで、ネコヤナギは万葉の昔から明治の頃までは「カワヤナギ」と呼ばれてきましたので、今でも地方によってはカワヤナギと呼ばれることがありますが、現在では「カワヤナギ」は別の種類の名前となっています ので注意が必要です。カワヤナギの特徴としては、①花と葉が同時展開する、②花穂の色が緑色っぽい、③葉が長い‥等があげられていますが、いまだに私は明確に区別出来ませんので、これらについては全て ネコヤナギ としておきます。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)。マメ科アカシア属の常緑樹。名前の通り葉は銀灰色です。オーストラリアが原産で、花期は3-4月、総状花序の黄色い小花を大量に咲かせます。「ミモザ」と呼ばれることもありますが、本来のミモザは、ヨーロッパ原産のフサアカシアを指します。
ギョリュウバイ(御柳梅、檉柳梅)。フトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木。ニュージーランドやオーストラリアが原産地です。葉は硬く、小さく先端がとがった形をしており、その葉の形が 御柳(ギョリュウ)と云う樹木の葉に似て、花は梅の花に似ているため、二つ合わせて御柳梅(ギョリュウバイ)と呼ばれるようになりました。
トサミズキ(土佐水木)。マンサク科トサミズキ属の落葉樹。名前の通り、高知県内の山地(石灰岩地帯)に多く生息します。開花は3-5月で、丸みのある黄白色の小花が、5-7個ほど連なる花序となって下垂します。
一般に見られるのは栽培種で、自生種は 国のRDBとして、環境省カテゴリー:準絶滅危惧(NT)に指定されています。勿論、自生地の高知県も同様に 準絶滅危惧種 としてRDB登録されています。
コメント
コメント一覧 (4)
お隣の生垣にアカバナマンサクが植えられていますが、まだ花が咲きません。
昨日ユキヤナギの花を探しましたが、まだでした。緑の若芽がきれいです。
アカバナトキワマンサクもトサミズキもこちらではまだまだ花は先になるようです。またもや寒の戻りでしょうか、今朝は冷え込んでます。
コメント有難うございます。
調べてみますと、マルバマンサクは日本海側に生息しますので、長野県では北信とくに多雪地帯に分布しており、それ以外の地区の山地ではマンサクだそうです。どこかで出会える可能性は大のようです。
コメント有難うございます。
地区により寒暖の差が大きいので、開花にも差があるようですね。ここにアップした各種マンサクは飛鳥やその他の地で見たもので、いずれも暖かい場所でした。天候も安定せず、コロナも収束せず、日常生活全体が不安定になっています。