散策時に出会った蝶や虫たちです。
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イシガケチョウ(石崖蝶)。タテハチョウ科イシガケチョウ属の蝶の一種。関西地区以西に分布し、5月から10月頃まで見られます。渓谷沿いや疎林が生息地で、平野部では見られません。翅は白色または乳白色で、縦横に細い線が交叉した独特の模様が見られます。
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イボタノキに訪花していました。イシガケチョウは南方系の蝶で、今では当地でも見られるようになりましたが、初めて見たのは3年前(2017)の生駒山で、以来 毎年、生駒山系では常連の蝶になっています。地球温暖化で、関西では完全に定着したようです。
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同じくイボタノキに沢山群がっていた蝶‥翅裏模様から ウラギンスジヒョウモン(裏銀筋豹紋)ではないかと思います。
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ようやく当地で目にした ジャノメチョウ(蛇目蝶)。ジャノメチョウは年1回夏にだけ(7-8月頃)出現します。全国の比較的明るい場所~堤防などで見られますが、飛び回るばかりで仲々止まってくれず、うしろをついて回って、ようやく雑草の隙間に入って止まったところを写真に撮りました。
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オオチャバネセセリ(大茶羽挵)。セセリチョウ科オオチャバネセセリ属の蝶の一種。全国で普通に見られます。翅の裏側は薄茶色の地色で、不規則に並んだ白い斑点が見られます。
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2頭の蝶が重なり合うように地面に落下してきました。先に着地した蝶(右)を見て、スジグロシロチョウ(筋黒白蝶)のペア と分かりましたが、オス(左)は一見すると モンシロチョウのように見えます。
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交尾のために降りてきたようで、まもなくオスは飛び去りましたが、メスは尻尾を上げたまま1分間くらいジッとしていました。
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久しぶりに出会った シオヤアブ(塩屋虻)のオス。ムシヒキアブ科の一種。全国に生息します。全身に黄色の毛が生えており、獲物をしっかり捕まえるため、足の棘も凄いです。オスには腹部後端に白い毛の束があります。
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見るからに獰猛そうで、日本の昆虫の中では最強とも云われます。飛翔する獲物を見つけると、背後から狙いを定めて一瞬で襲い掛かり、針の様に鋭く硬くなった口吻(こうふん)で獲物の神経節を切断し即死させ、そのまま体液を吸い取るというものです。まるで一撃必殺を極めた暗殺者のような狩りは、他の追随を許しません。カマキリやスズメバチやオニヤンマも最強の部類ですが、それらを一撃のもとに屠(ほう)るのが、このシオヤアブです。しかし攻撃に失敗して、返り討ちにあうこともあります。昆虫の体液が主食なので、人間を襲うことは まずありません。むしろ、幼虫は土の中で農作物や園芸植物に被害を与えるコガネムシの幼虫を捕食し、成虫になってからもコガネムシをはじめ色々な害虫たちを退治しますので、人間にとっては益虫であると評価も高いです。
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キマダラカメムシ(黄斑亀虫)。カメムシ科の一種。東南アジア~台湾が原産の大型のカメムシです。日本では江戸時代(1770年)に長崎県の出島で発見され、1783年に新種として記載されましたが、その後約150年の間発見されませんでした。ところが近年、九州地方で分布が拡大し、急速に北上・東進を開始し、関東以西の各地で生息が確認されています。松や杉など針葉樹以外の樹木の樹液を吸っていますが、特に桜や柿の木に多く見られます。
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ゴマダラカミキリ(胡麻斑髪切)。カミキリムシ科ゴマダラカミキリ属の甲虫の一種。青みがかった黒地に白い斑点模様があって良く目立ちます。食樹の対象となる範囲が非常に幅広いので、都市部の公園などでも普通に見られ、最もよく知られたカミキリムシですが、害虫としての悪名も高いです。