大宇陀に「森野旧薬園」という江戸時代(8代将軍・徳川吉宗の時代)から幕府と関係の深かった薬草園があります。昭和天皇も行幸されました素晴らしい所です。ウォーキングを兼ねて見学に行こうと考えていたら、丁度「近鉄フリーウォーキング」で「又兵衛桜を訪ねる」企画がありました。それに参加して、ウォーキング後に「森野旧薬園」を訪ねれば、一石二鳥というわけで、出掛けることにしました。

★近鉄フリーウォーク「又兵衛桜と城下町宇陀松山を巡る宇陀路の春」4/10

 ようやく暖かくなり始めて、数日前から平地では桜の開花が進み出しました。ただ山地ではまだまだ寒いようで、「又兵衛桜」の開花情報を検索しても、「蕾ふくらむ」と云った程度でした。とても当日の開花(お花見)は無理な状況でしたが、それも承知で出発です。

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 JR万葉まほろば線はよく利用しますが、「万葉ラッピング電車」には今まで乗車するチャンスがありませんでした。今日は運良く奈良駅に「旅万葉」が来ていました。桜井で近鉄に乗換え、榛原駅で友人達と待合わせて出発です。本日は又兵衛桜まで宇陀川沿いのサイクリングロードを歩くコースですので「八咫烏神社」方面には行きません。川沿いは素晴らしい桜並木なのですが、全くの蕾状態です。

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 川の中のアオサギは逃げもせず、通り過ぎる大勢のハイカーを怪訝そうに見つめていました。

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 桜こそ咲いていませんが、土手にはタンポポやシロバナタンポポ(上)、フキノトウ(中)、タチツボスミレ(下)などのスミレ類、その他にはヒメオドリコソウやオオイヌノフグリ等々が、宇陀路にも春が来ていることを知らせてくれていました。
 平尾水分神社を過ぎ、うだアニマル・パークの見晴らしのいい丘の上で昼食をとり、宇陀松山地区(集落)に入ります。

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 ここは城下町で歴史を偲ぶ景観が残されています。写真・上は大宇陀歴史文化館・薬の館、写真・下は松山城の遺構である松山西口関門です。街並拝見後、又兵衛桜に向かいます。

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 天益寺(てんやくじ)のシダレ桜(写真・上)が少しだけ開花しかけていました。北向地蔵桜はまだ枯れ木同然でした。そして、ようやく「又兵衛桜」に到着です。付近の駐車場は平日というのに、観光バスや自家用車が沢山来ていました。

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 事前情報通り「蕾膨らむ」状態です。これ以上近づくと「桜維持協力金」百円が必要です。でも咲いていなくても、近くまで行きたいのが人情というものです。私達も協力金を支払って近くに行ってみました。

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 石垣から枝を垂らす又兵衛桜(上)。上に登って行って目を凝らして見ますと「あった、咲いていました、ほんの一枝だけが」。百円払った価値がありました。
 桜見物後は、道の駅「宇陀路大宇陀」でゴールとなりましたす。友人達とはここで別れて、私は一人で「森野旧薬園」に行き、カタクリなど山野草見物を楽しみました。*これら山野草については「フォトアルバム・森野旧薬園の植物観察」をご覧下さい。

 大宇陀からバスで榛原駅に戻り、桜井駅で近鉄からJRに乗換えて、帰途に着きました。帰りも運よく「万葉ラッピング電車」に、しかも今度は「万葉の四季彩」列車に乗り合わせることが出来ました。

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 本日の歩程 15.9km でした。片道だけですから結構歩きました。又兵衛桜は見られませんでしたが、気持ちのいいウォーキングでした。