周囲に背丈の高い草がなく、日当たりのいい所に生えるアマナ(甘菜)。川の堤防や田畑の畔で見られますが、ご他聞に漏れずアマナもすっかり数少なくなりました。私が知っている自生地の、その中で一番大きな群生地が、昨年一晩でゴッソリ盗掘されてしまうということが起こりました。これだけ大量に盗掘するのは、悪質な業者の仕業であったと思われます。彼らはホームページやブログなどネット上を検索し、情報を探し回っているようですので、私自身も含めてこうした植物に関する情報発信は、十分気をつけねばならないと、いつも身が引き締まる思いです。

 花は小さなチューリップに似て、チューリップ同様に夏には姿を消してしまうスプリング・エフェメラルです。

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 甘菜の名前の通り、球根は甘くて食べられますが、絶対食べてはいけません。バチがあたります。
近畿のRDB(レッド・データ)状況…大阪府・奈良県:絶滅危惧Ⅱ類。