アケビ(木通、通草) は、新芽の展開とほぼ同時に蕾をつけ花を咲かせます。この5枚葉のアケビの他にも、3枚葉のミツバアケビ(三つ葉木通)があり、いずれも雌雄同株ですが、花は別々の花を咲かせます(雌雄異花)。また、この2種の自然交雑種であるゴヨウアケビ(五葉木通)なるものもありあります。アケビはもともと葉は5枚なので、この雑種に何故わざわざ紛らわしいゴヨウ(五葉)なる名前を付けたのか理解しがたいです。しかもこの雑種は必ずしも葉が5枚とは限らず、3枚のものもあるので、ますます不可解な命名と云わざるを得ません。このため本来のアケビを(葉が5枚なので)ゴヨウアケビと呼んだり、表記したりする間違いも多く見られます。さて、秋に出来る果実は旧世代の人達や、地方で育った人達にとっては、懐かしい季節の味であり、故郷の味となっています。花は可愛くて個性があって大好きです。
アケビの雌花。アケビには花弁がなくカップ状の顎片の中心部から出ている6本のバナナのようなものがメシベです。受粉しやすいように先から粘着質の液体が出ています。
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我が家のミツバアケビに今年もかわいい花が着きました。18年ほどになりますが いつもこの時期いい薫りを漂わせます。大好きな香りです。
古いおなじみの植木屋さんが、シュンラン エビネランなどと一緒に 植えて行って下さってから毎年忘れず咲いてくれます。あの植木屋さんはお元気かなあ。お花たちを見ると 思い出します。
気温が低くなったり、風が強くなったりと、気候が安定せず、春らしい陽気な日はまだ少し先のようですね。
ミツバアケビは我が家も植えています。2,3本あると思うのですが、果実が出来るのは、途中で落果したりして、最終的には5,6個くらいでしょうか。毎年ご近所の人が実が出来たら欲しいといわれるので差し上げています。アケビは自家不和合性と云って、1本だけなら、メシベは同じ木のオシベとは受粉しないので実が出来ないそうです。