ウワミズザクラ(上溝桜) と聞くと、私は即座に香久山の山麓にある天香山(あめのかぐやま)神社を思い浮かべてしまいます。ここには「波波迦(ははか)の木」と云うのがあって、古事記によりますと、古代にはこの木の皮と鹿の骨を焼いて占いを行ったと記されています。この波波迦の木と云う名前を初めて聞いた時は、妙に心に残って、すぐに調べてみましたら「ウワミズザクラ」のことでした。およそ一般的な桜の花とは異なる花姿で、果実(サクランボ)も葡萄のように並んで付きますので、大変特徴のある見て覚えやすい植物の一つです。
先日までまだ丸い蕾状だったものが、桜が散るのと入れ替わるように、いっぺんに咲き出しました。花穂は遠目には白いブラシのようです。
コメント
コメント一覧 (2)
ウワミズザクラは本当に面白い形ですよね。
毎年、これを見るのを楽しみにしています。
実も綺麗ですよね。
この花を見ていると、本当に桜にも色々あることを実感いたします。
赤色から黒色に熟した実も美しく、果実酒にするとキレイな色に仕上がるそうですが、私はまだ作ったことはありません。