滋賀県の某地に泊まりがけで遊びに行った折に、夕方のひと時と翌日の午前中は、自然を満喫すべく近くの山麓周辺を散策しました。両日あわせて数時間の短い間でしたが、いろいろな植物と出会うことが出来ましたので、そのうちの幾つかを「一日一草」にて取り上げてみました。

 山麓の水路沿いに小さな青い花が見られました。ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草) でした。

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 最初はヨーロッパ原産のワスレナグサ(園芸種が野生化したもの)かとも思いましたが、「茎が根元から直立していた、萼片が五つに深く裂けていた、萼に鉤状のような毛が見られた」など日本固有種のエゾムラサキ(蝦夷紫)の特徴を有していましたので、恐らくエゾムラサキであろうと思いますが、シロウト判断なので同定しかねています。また解説本などには「エゾムラサキは日本の中部地方以北の山の湿地に自生」と書かれていて、中部地方以北と云われると、この地は位置的に微妙な所です。果たしてどちらなのか迷うところですが、いずれにしてもワスレナグサには違いありませんので、曖昧なままにしておきます。

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 淡青色で真ん中が黄色い5弁花。夕暮れの中での美しさはひときわでした。