第一印象というものは、時として困ったもので、この山で出会ったピンクのこの花もそうでした。イカリソウのようだが…違うのかな、と迷ってしまいました。私が初めてこの花を見たのは、ある山地の個人所有の自然野草園を訪れた時でした。山の地形そのままに、渓流も流れるその地で見た初見のイカリソウは見事な白花だったのです(ちなみに2回目3回目も白花続きでした)。以来、その時の色が第一印象として記憶に定着してしまって、ピンクの花に出会っても、すぐに結びつかなくなっていました。
トキワイカリソウ(常盤錨草)。名前の由来は字の如く、船の錨に似ていることによります。現在の船の錨は2本ないし3本の鉤が殆どですが、昔の船はこの花のように4本鉤だったそうです。
トキワの名前は冬にも葉を落とさない(常緑)と云う意味です。花の下の葉っぱは、この時期まだ冬の赤い色をしていました。
コメント
コメント一覧 (4)
これは鮮やかな色合いですね。
私がいつ近くの植物園で見るのは白花でした。
全く違う趣きですね。
私もイカリソウは今まで白花を見ることが多かったです。
葉に光沢があり常緑性のトキワイカリソウとは初の出会いでした。
ピンク色の花もいいですね。
小さな場所に自然に出てきたものは白です。土と一緒に種が混じっていたのでしょう。
イカリソウ 一度聞いて納得のぴったりのネーミングですね。
この土を大事にしています。同じ場所にヤブコウジも盛んに勢力を広げています。シュンランが緑の花を控えめに咲かせています。一方こちらはわずかに席を譲っている様です。
種が土に混ざって自然に出てきたなんて、それこそラッキーでしたね。
イカリソウは生薬名「淫羊霍(インヨウカク)」と云って昔から強壮剤として知られていますので、薬草園や野草園なんかへ行くと必ず見かけます。でもどういうわけか白花が多いですね。