一日一品種でアップしますと、当たり前の事ですが、1ヶ月で約30品種です。4月に出会った植物達の大半は、仕方なくお蔵入りにせざるを得ませんでした。さて、4月最終日の本日は、1テーマとして取り上げるほどの知識も写真もない、そんな植物の幾つかを断片的に取り上げてみました。

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 たった一つだけ顔を出していた アミガサタケ(網笠茸)。色や姿の経時的な変化を見てみたいと思い、写真を1枚だけ撮ってその場を去りました。数日後、再びその辺りを歩いた折に探してみましたが見当たりません。小さな穴が開いていましたので引き抜かれてしまったようでした。食用になる(西洋料理では高級食材?)とは聞いていましたが、まさか採られてしまうとは思いもしませんでした。

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 ゼニゴケのようでゼニゴケでない、宇宙人のようで宇宙人でない、それはなんだと尋ねたら‥‥ジンガサゴケ、ジンガサゴケ(陣笠苔)です。生態はよく知りません。キノコ・シダ・コケの類(たぐい)は私にはまだまだ手が及ばない領域です。名前の通り陣笠のような姿なので、とりあえず名前だけは覚えられました。

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 このコケは私が知りえる数少ないものの一つ、タマゴケ(玉苔)。丸い玉のような蒴(さく)が付く印象的なコケです。胞子が放出する部分に蓋が付いていて、熟してくると蒴が褐色になり、蓋が開いて胞子が放出されます。スギゴケ同様、淡緑色の葉がとても美しいのですが、乾いてくると葉が縮れて巻いてきます。

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 林床部に丸いものが4~5個、目に留まりました。ツチグリのようでツチグリでない、だって特徴ある星型のガク片が見当たらない、それはなんだと尋ねても(調べても)‥‥全くわかりませんでした。そもそも植物だったのか、あるいは昆虫の卵鞘だったのか、それさえもわかりませんでした。

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 タラノキ(楤木、桵木) の高い先端でタラノメが展開していました。人間の手が届かない所です。山菜として採られる(食べられる)ことなく、葉が成長出来たことを喜び、青空に向かって万歳しているようでした。