竹は木ですか? よく耳にする質問です。一般的には、幹に年輪を刻むのが「木」と云われ、竹は茎が中空で年輪を刻みませんので、「木」とは云えず、この意味からでは「草」と分類されるケースも多々あります。といって「草」と云われてもピンと来ませんね。結局「竹は竹」としておくのが一番良いようですが、当ブログでも「木本と草本」の2つに大別している関係上、「草本」としてアップしておきます。

 さて、ここ南山城地区は有数のタケノコ産地で、今はタケノコを掘る農家にとっては大忙しの時期です。でも山の中では、竹林が手入れもされずに荒れ放題となっている所もあって問題ともなっています。さて、その竹の中で最も多いのが モウソウダケ(孟宗竹) で、茎も背丈も、他の竹に比して最も太くて高いのが特徴です。勿論タケノコとしても一番人気があります。

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 山の斜面から出てきたモウソウダケのタケノコ。この根が凄かった!

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 ビッシリと根元を覆う幼根。これだけ多くの根で茎を支えるのですね。

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 (左)は古いモウソウダケ。(右)は昨年出てきたモウソウダケ。1年ものの竹は、まだ地表部分に皮が残っていたり、節の部分に白い粉をふいたように見えます。古い竹は節も黒ずんでいます。
 ちなみにモウソウダケは節の輪が一つしかなく、マダケやハチクは節の輪が二つある(二重になっている)のが、見分けのポイントです。また、竹には雄と雌があります。といっても本当の雄と雌ではなく、タケノコ農家が竹を間引く際に目安とするものです。その見分け方は → こちら をどうぞ。