会社員生活から退いて以降、特別な用事がない限り、〇連休と云う言葉とはすっかり縁がなくなりました。何も無理してまで割高で大混雑する時期に出掛けることはありません。サンデー毎日の身ですから、人混みの少ない、よく晴れた平日を選んで出掛ければいいだけです。唯一の欠点は平日には遠出等した時に、売店や飲食店が休んでいて利用出来ないことが希にあることぐらいです。今年の大型連休も、人混みを避け近在の里山歩きなどして、自然をたっぷりと満喫しました。
 山道で ヒトクチタケ(一口茸) と出会いました。最初に見たのは、丹後方面へ登山に行った時でした。高い松の木に、それこそ下から上まで見上げるほどに連なっていました。写真に収めて帰宅後調べてみたらヒトクチタケと知りました。私はこのようにキノコは、判別しやすそうなものだけ写真に撮って、覚えるようにしています(難しそうなのは頭からパス)。今回は2回目の対面でしたので、すぐにわかりました。

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 この色といい、光沢といい、もう栗饅頭にそっくりで美味しそうです。名前も「ヒトクチタケ」と呼ばれ食べられそうに思うのですが、食用にはなりません。

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 立ち枯れた1年以内の松の木に出るのですが、時にはまだ葉を出している松にも出るそうです。これが出ていると松も終りだそうです。あるサイトでは「松の送り人のようなキノコ」とも記されていました。うまいこと言いますね。今回はまだ出始めたばかりのようで、白い幼菌が結構見られました。

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 下部の白い部分に穴が開いて、そこから胞子を放出します。ヒトクチタケに見送られた松の木さん、お疲れ様でした。