2014年度上期(1-6月)に参加した未アップのイベント・ウォーキング、賞味期限切れ第3弾です。

★精華町ふるさと案内人の会 「せいか小さな旅」 4/22

 今回のウォークは、精華町内に残る鉄道遺跡や古墳、南山城三十三番札所のうち精華町内に位置する幾つかの寺院を訪ね、ウォークの最後には「いちご園」に立ち寄り、新鮮なイチゴを味わいます。

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 木津川左岸(西側)に位置する精華町を南北に、JR学研都市線(旧片町線)と近鉄京都線が並行して走っています。この片町線に今は廃線となった「川西側線」と云う線路が敷かれていました(上の地図の点線部分)。

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 地図のA地点です。ここから側線(引き込み線)の線路が分岐していました。川西側線は、昭和16年(1941)「旧陸軍・大阪兵器補給廠 祝園填薬所(祝園部隊)」として開所した弾薬庫を結ぶ軍用線路です。ここに保管された弾薬が貨車で積出港へと運ばれていきました。

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 地点Bの 煤谷(すすたに)川に残る鉄橋跡 です。戦後、祝園(ほうぞの)填薬所は米軍(GHQ)に接収され、朝鮮戦争時には、ここから米軍の弾薬が運ばれていきました。朝鮮戦争後は、米軍から日本に返還され、陸上自衛隊の弾薬支処として現在に至っていますが、鉄道による弾薬輸送は終わりを告げ、線路は1957年使用停止となり、その後撤去されました。この煤谷川鉄橋は平成19年(2007)9月まで残っていたのですが、保存運度むなしく撤去され、今は説明板だけが昔を偲ばせています。

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 西方寺・若王子の2つの札所も廻り(精華町の札所巡りは以前にも取り上げましたので割愛して)、鞍岡神社を経て‥

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 鞍岡山古墳群のうちの3号墳を周囲から見学しました。その後、イチゴ園まで行って、昼食となりました。昼食後はイチゴ園で「イチゴ食べ放題のあと解散」予定でしたが、私と友人は、イチゴ食べ放題よりビールを飲みたいなということで、先に帰らせて欲しいと申し出ると、本日の会費分に見合うイチゴをお土産にもらいました。

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 コース概略:近鉄狛田駅(スタート)→西方寺→川西側線跡→山田池・下狛新池→若王子→鞍岡神社→鞍岡山古墳群→下馬遺跡→いちご園→JR祝園駅(ゴール)。本日の歩程は 8.8km でした。

★近鉄フリーハイク 「奈良の地酒・長龍の広陵蔵を訪ねて」 4/27

 寒い間の新酒造りに合わせた「酒蔵見て歩き」企画も、もうシーズン最後となり、友人と揃って参加しました。近鉄大阪線・下田駅に集合、地図をもらってスタートです。今回のコースは幾つかの古墳を廻り、馬見丘陵公園を横断し、最後に「長龍」の蔵元を訪ねます。

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 幾つかの神社や古墳を巡ったあと、馬見(うまみ)丘陵公園に到着、葛城山と二上山が見えています。馬見丘陵は、香芝市・広陵町・河合町など2市3町に跨る、標高70m程度の東西約3km、南北約7kmに及ぶ低い丘陵地で、奈良県の広域都市公園となっています。公園内には日本有数の巨大古墳群があります。

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 公園・中央エリアにある、ナガレ山古墳。埋葬者不明ですが、5世紀前半頃の築造と考えられる 全長105m の前方後円墳です。発掘調査では、様々な埴輪類や鉄製品が出土しましたが、中でも「円筒埴輪」の数は約1800本にも及んだそうです。

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 馬見丘陵公園館。

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 公園で咲いていた色々の花。(左上)ベニバナトチノキ(紅花杤の木)、(右上)イペ:名前を聞くのも初めての中南米原産のノウゼンカズラ科の高木・広葉樹です。(左下)ヨーロッパ原産のキングサリ(金鎖):和名は英名のゴールデンチェーン(golden chain)の直訳、別名はキバナフジ(黄花藤)です。(右下)ネモフィラとチューリップの寄せ植えは公園全体を美しく飾っていました

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 ウォーク最後のポイント、「長龍」の蔵元で、試飲です。渇いた喉に清酒が染み渡ります。

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 コース概略:JR香芝駅(スタート)→近鉄下田駅(集合)→鹿島神社→法楽寺→真美ケ丘第二小学校→牧野古墳→かつらぎの道→三吉石塚古墳→広陵町立図書館→新家長福寺→馬見丘陵公園(ナガレ山古墳)→花見茶屋→下田橋→長龍酒造・広陵蔵→近鉄箸尾駅(ゴール)。本日の歩程 11.8km でした。