サンシュユ(山茱萸)。ミズキ科ミズキ属の落葉樹で、早春を代表する花木のひとつです。別名:ハルコガネバナ(春黄金花)の名前の通り、3-5月頃、葉がつく前に木や枝一面に黄色い花をつけます。かなり早く前から黄色い蕾が見られていたのですが、仲々開花しなかったのが、ようやく開き始めました。
中国原産の樹木で、江戸時代中期(1700年代前半)に朝鮮経由で、薬用植物として日本に持ち込まれ、徳川幕府の小石川薬園(現・小石川植物園)で栽培されてきました。また奈良県宇陀市の森野旧薬園にも樹齢300年ほどの株があり、これは徳川吉宗が、全国の薬草木を集める際に貢献した森野藤助に贈ったものであると云われています。*森野旧薬園については、左サイドページにあるフォトアルバム「 森野旧薬園の植物観察」をご覧ください。
雌雄同株で、1つの花序には、小さな黄色の花が20~30個付き、花弁と雄しべは4つで、花弁は大きく反り返っています。
薬用として用いられるのは、秋に出来る真っ赤な果実で、単独で生薬として強精、止血、解熱等に用いられたり、漢方では「八味地黄丸」などに処方されています。
コメント
コメント一覧 (8)
一昨年グミの実と間違えてサンシュユの実をかじって酷い目にあったと
思いましたが、薬用植物なんですね。
サンシュユが綺麗ですね。やはり早春には見ておきたい花木のひとつです。当地でもようやく咲き始めました。
開きましたね。こちらはまだまだつぼみのままです。週末は暖かくなるそうですから多分そのあたりで開花ということになるのでしょう。
サンシュユ・・・もう花が咲きましたか!
当地では 植物園にあります(^^)
サンシュユの実・・・グミの実のようで、
美味しそうなので、秋に食べてみたのですが、
殆ど甘味はありませんでした(^^;)
野鳥たちにも不人気で、沢山生っているのに 食べに来ませんね^^;;
コメント有難うございます。
寒い寒いと思いながらも、確実に春は近くまで来ていることを、動植物が知らせてくれますね。
図鑑などにはサンシュユは苦くて生食できないとありますが、やはり味は苦かったのでしょうか。
今日、久しぶりに里山に入りましたが、ウグイスカグラが咲いていました。近日中にブログにアップしますね。
コメント有難うございます。
サンシュユの黄金色は、気持ちまで明るくなるようで、春を感じさせてくれますね。
そちらは当地よりも暖かいようですから、やはり咲き出しているのですね。
コメント有難うございます。
ようやく一番花が開きました。まだ全体的には蕾の所も多いです。
天気予報では、週末から来週にかけては、ぐっと暖かくなるようですから、そちらでも開花しそうですね。
コメント有難うございます。
サンシュユは生食できないと図鑑にあって、どんな味がするのか試したこともありません。
甘味はないとのことですが、苦味などはなかったのですか。鳥が食べないということは、やはり美味しくはないのでしょうね。