皆さんのブログを閲覧していますと、エッ!この花がもう咲いているの?と、開花時期を教えてもらうことが多々あります。過去の記憶を頼りに、○○花なら東の方で見られたはずと、必然、ウォークも東方向になりますし、南の方で見たことがあれば、歩くのも南の方へと足が向いてしまいます。先日はウラシマソウが載っていましたので、こちらでも確認してみたくて近郊の山を歩いてみました。

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 ウラシマソウ(浦島草)。サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。肉穂花序は葉の下につき、大型の仏炎苞に包まれています。舷部は広卵形で先が尖り、開花の進展とともに垂れ下がってきます。肉穂花序の先端の付属体は釣り糸状に長く伸長し、これを浦島太郎の持つ釣竿の釣り糸に見立てたのが、和名の由来です。

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 根際から生える葉は通常1枚で、長い柄を伸ばして直立し、鳥足状に切れ込み、大きな傘のようです。

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 花序から付属体が細長いひも状になって伸び上がり、途中から垂れ下がります。

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 花の後にはトウモロコシのような果実をつけ、秋には真っ赤に熟します。勿論、サトイモ科といえども、テンナンショウ属の植物ですから、有毒で口にすることは出来ません。 このあたりも同属のマムシグサ(蝮草)とよく似ています。