「星のブランコ」へ紅葉ウォーキングに行きました。星のブランコは、大阪府民の森・ほしだ(星田)園地のなかにある 巨大な吊り橋の愛称 です。大阪府民の森は、金剛・生駒・紀泉国定公園の中に、北の「ほしだ園地」から南の「ほりご園地」まで9ヵ所が設定されていて、身近で豊かな自然に親しめるよう、森や施設を整備した自然公園で、縦横にハイキングコースがめぐらされています。さて、紅葉と云えばモミジの名勝地が大半ですが、星のブランコは、山全体が織りなす雑木林の紅葉です。ここ生駒山系は私の普段のウォーキング場所で、四季を問わず歩き回っていますが、星のブランコの紅葉の雄大さは格別です。「関西の紅葉名所ランキング」でも毎年トップに挙げられるほどです。11月中旬頃に、下見がてらに一人でウォーキングした時は、まだ紅葉には程遠かったので、12月初旬の天候の良さそうな日に狙いを定めて、友人3人と一緒に紅葉ウォーキングに出掛けることにしました。

★有志企画 「星のブランコ・紅葉ウォーク」 12/2

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 ほしだ園地・展望スポットから見た 山の紅葉と星のブランコ。例年に比べると、赤みがもう一つでしたが、色とりどりの雑木林の紅葉の美しさを見ていると、そんな些細な不満は気にならなくなってきます。

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 ほしだ園地駐車場に車を停め、9時40分スタートです。天孫降臨や星の伝説が残る天野川(あまのかわ)に沿って作られている森林鉄道風歩道橋(遊歩道)を歩きます。

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 「ピトンの小屋」の前は、ロッククライミング・ウォールです。その後方の岩場がハヤブサ(隼)の営巣地として、日本野鳥の会のメンバーや鳥撮りマニアさん達を熱くさせている哮ヶ峰(たけるがみね)です。

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 「ピトンの小屋」の中にあるクライミング部屋で、突然クライミングの練習に取り組む友人たち。「60の手習い」ならぬ、四捨五入すれば「70の手習い」ですが、習い事を始めるには年齢制限はございません、ハイ。

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 星のブランコへ行くコースは色々ありますが、往路は、「管理道」と呼ばれる(非常時には緊急車も通れる)ゆるやかな幅広い道のコースをとりました。私達は、①ゆっくりとマイペ-スで歩く、②道中では動植物など自然とたっぷり触れ合いながら歩く、③とにかく楽しく歩く、と云うのが全員の共通項です。

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 星のブランコ に到着です。全長280m、最高地上高50mの、日本でも最大級の吊り橋です。

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 友人3名は、星のブランコは初めて、と云うことで、まずは吊り橋の手前で写真を一枚。

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 続いて、橋を渡っている姿を、もう一枚。

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 3人の後を追いかけますが、とにかく長い吊り橋です。

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 ソヨゴ・ヤブムラサキ・ムラサキシキブ・ネジキなどの実、コウヤボウキの綿穂、タカノツメの見事な黄葉など、を観察しながらの山歩きです。やまびこ広場を通り過ぎ、11時20分、展望デッキに到着です。

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 展望デッキからの眺望。紅葉に包まれた星のブランコが小さく見えます。遠く京都西山の後方に見えるのは愛宕山。展望デッキで、ゆっくりと昼食をとったあとは、温かいコーヒーを飲みながら雑談に花を咲かせ、1時間強の休憩となりました。

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 折角ですから、もう一度、星のブランコを渡り、復路は急坂の「ぼうけんの道」を通って下山しました。

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 ピトンの小屋 の前でハイ、チーズ。13時30分、駐車場に戻ってきましたが、まだ時間に十分余裕がありましたので、更に車を走らせて、交野山(こうのさん)へ登りに行くことにしました。

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 交野(かたの)市にありますが、山の名は 交野(こうの)山 です。標高341mの頂上は、観音岩と云われる巨岩です。頂上からは360度のパノラマが広がり、見通しは星のブランコ以上です。京都、大阪、奈良方面が一望出来、空気が澄んでいると、西方には瀬戸内海・明石大橋が眺望できます。

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 白旗池に廻り込んで、テーブル付きのベンチで再びコーヒーブレイク。池の周囲の紅葉も見事でした。話に夢中になって、気が付けば15時30分を過ぎていました。駐車場に下山してきた頃には少し肌寒さを感じる程でした。お天気に恵まれ、星のブランコに加えて交野山へも足を伸ばせました。雑談と飲食に時間を費やし、実際に歩いたのは地図上の平面距離で 8km 弱でしたが、楽しい山歩きが出来た一日でした。