地球全体が温暖化に向かっているのですが、この冬の異常気象は特別でした。暖かい日と寒い日が目まぐるしく変わり、余計に寒さが身に沁みました。関西では人気のあるNHK京都の気象予報士・南利幸さんも、最近は週末(土・日)には東京へ出張されてNHK全国の気象予報を担当されています。先日、京都局で「三寒四温」の話をされていたのですが、京都の数十年間の2-3月の気温データからは、春に向かう気温の大半が「一寒一温」ないし「二寒一温」だったそうです。文字通りの三寒四温は数えるほどしかなかったそうです。まさに天気は日替わりメニュー並みで、これでは植物は何時芽を出したらよいのか、渡り鳥は何時北に飛び立てばよいのか、判断に迷っているに違いありません。ナベヅルが北へ帰って行ったと云うニュースを見て、カモ達もそろそろ帰り支度をしているのではと思うと、もう一度オシドリだけは見ておきたいと、暖かそうな日(3/2)を見計らって、山歩きを兼ねて出掛けました。

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 オシドリ(鴛鴦)の雄。今日は殆どが山の中に隠れていて水面に出ていたのは10数羽でした。普段の日中は、池畔の木陰の水面で隠れるように遊んでいるのですが、珍しく池の真ん中あたりまで出てきました。11月に見た時に比べて、頬から頸部にかけての羽毛は長く伸びており、橙色をした大きな三列風切羽(銀杏羽)がしっかり見られた 繁殖期特有の羽根姿でした。

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 池の真ん中でも夫唱婦随‥

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 池畔の木陰でも夫唱婦随‥

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 休憩する時も夫唱婦随‥

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 こちらは雌を取り囲んでいた雄たち。雌の本当の恋のお相手は誰?

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 マガモ夫婦とオシドリ。余り他のカモ類とは群れないオシドリですが、やはり同じ池で何ヶ月も一緒に生活していると、やはり、そこはそこ、ご近所付き合いも必要です。*訂正:マガモ夫婦ではなくて、マガモとカルガモでした(散輪坊様、ご教示有難うございました)

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 双眼鏡で対岸を探せば、山や樹の上で休んでいるオシドリたちが殆どでした。

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 登山中に拾い集めたポケット一杯のドングリを入れておきました。

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 池には、オシドリの他にはマガモ、カルガモ、ホシハジロなどがいましたが、私のお気に入りの カイツブリ(鳰) です。頬の赤みがくっきり、嘴の基部が白いのには初めて気づきました。

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 羽根を膨らませて丸々としています。フワフワの羽毛が温かそう。本日の山の気温は4℃でした。