★個人ウォーク 「生駒山系北端部を歩く」 3/2

 生駒山系北部をホームグランドにしておられるブロガーさんから、色々な情報を得ています。当地近郊の低山が私の本拠地とすれば、この生駒山系北部一帯は準本拠地とも云える山々で、年に4-5回は歩きに行っています。今は○○鳥が見られるとか、○○の花が咲き出したとかの彼らの最新情報は、私の山歩きの参考にさせてもらっています。又、この地元の山友とは毎年、季節毎に一緒に歩いては山野草を楽しんできましたが、ここ1年はすっかりご無沙汰です。まだ山野草には早いのですが、山歩きに行ってきました。

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 今日は一人で、時間やコースの制約もなく、足の向くまま・気の向くままに歩きました。いつもの場所に車を停めて、少し遠回りになる「さえずりの小路」から入って、まず交野山(こうのさん)に登ることにしました。

Kogera

 「こげらの小路」の林では、名前の通り、コゲラ(小啄木鳥)の可愛い姿がよく見られました。更に「せみしぐれの小路」から「やまかぜの小路」を経由しながら交野山に向かいます。大阪環状自然歩道周辺一帯の交野(かたの)市域に属する山道には、区間ごとに「○○の小路」と粋な名前が付けられています。

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 交野山頂上(標高341m)に到着です。頂上の観音岩は、古代、磐座(いわくら)の跡です。

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 今日は遠方がモヤっており、観音岩の上からの大阪・六甲山方面はぼんやりとしか見えません。

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 冬の間に一帯の樹木や藪笹が伐採されたようで、明るいスッキリとした山道となっていました。頂上の観音岩の周辺も見違えるほどサッパリして、今まで見ることが難しかった、四角い穴がはっきりと顔を出していました。昔、この40cmほどの穴の中に、66部の法華経を金泥の蓋(ふた)をして納めていたそうです。

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 交野山頂上からは急坂の「おにやんまの小路」を下ります。途中の樹木の洞に、ドングリなどが沢山貯め込まれていました。リスなどが運び込んだのかも知れません。

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 交野いきものふれあいセンター前の案内板、キジ(雉)のブロンズ像が洒落ています。

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 「ありじごくの小路」を過ぎると、枚方市域に入り、標識は もとの大阪環状自然歩道に変わります。津田方面に向かう途中にある国見山登山への分岐点です。

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 国見山頂上(標高:300m)。枚方市(ひらかたし)にある生駒山系最北端の山で、室町時代の延徳2年(1490)、山頂に津田正信が津田城を築城しますが、天正3年(1575)織田信長に攻められて焼失、今は何も残っていません。

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 山頂からの「国見山の展望」は、枚方八景にも選ばれていて、京都市内が一望できます。東に比叡山、西に愛宕山がうっすら見えています。登山分岐点へと下り、歩いてきた道を折り返します。交野山への三叉路分岐を曲がらず、穂谷方面へと直進します。

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 サンドイッチ山は、手持ちの生駒山系を網羅したガイド地図「いこいこまっぷ」にも載っていない山で、途中の標識・表示等も一切ありません。この奇形樹のモニュメントが登山目印です。

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 サンドイッチ山頂上(標高313m)。山頂には標識があるだけで、見通しも良くなく、休むスペースもありません。このユニークな山名は、標高が313mなので、「サンとイチ・サン」とか、「3」が「1」をサンドしているからサンド・イチ・山と呼ばれたとか、諸説があります。たかが313mの山ですが、左の看板に書かれているように「枚方一高いサンドイッチ山」で、枚方市の最高峰です。

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 サンドイッチ山登山道の分岐点。今回は左の道から登って、右の道から下りてきました。左の道を歩くのが一番いい、右から登るとヤブコギが多くて道に迷う人もいる、と地元の登山者は言っていました。

Joubitaki

 あとは、ふれあいセンター・交野山直下を歩いて駐車場まで戻るだけです。下山途中で出会った野鳥を幾つか‥。ジョウビタキ(尉鶲)の雌 です。羽の美しさは雄ですが、可愛さでは絶対に雌ですね。目が丸くて、ポッチャリ美人で、チャーミングです。今年は雄が多くて、雌との出会いが少なかっただけに、久しぶりに癒されました。

Sirohara

 シロハラ(白腹)は、今一番多く見られました。ガサガサと落ち葉を掘り返しては、虫やミミズ探しに一生懸命です。人間が近くにいることなど全く気にする様子はありませんでした。

Hiyodori

 木のてっぺんで、偉そうにしていた ヒヨドリ(鵯) です。その他には、メジロや名前の分からない鳥などに出会いましたが、いい写真が撮れませんでした。山中で出会った高齢男性の鳥撮りさんは「今日は鳥が少ない」と、ぼやいておられました。その後に出会った中年女性の鳥撮りさんは「今日はトラツグミ(虎鶫)を見ましたよ」と、写してきた奇麗な写真を見せてくれました。黄褐色の体表に黒い鱗状の斑が、とても美しく撮れていました。やはり本格的な望遠レンズの威力は凄いです。本日の歩程 6.5km、足慣らし程度の、気ままな山歩きでした。