退院後、初の外来診察日となり、レントゲン撮影後に主治医の診察を仰ぎました。見せられた写真にはボルトやプレートがくっきりと写っていましたが、「骨折部分はしっかり癒合してきています」とのこと。足のむくみと痺れは依然として残っていますが、歩行時の痛みはほぼなくなりました。問題は歩くスピードが大きく落ちたことで、時速にして2.5kmほど、以前の半分以下に落ちたことで、これでは皆さんと一緒に歩調を合わせて歩くことは無理です。「山にはまだ行けませんよね」と野暮な質問を投げかけると、「まだまだ無理です」と分かりきった答えが返って来ました。今後は1ヶ月ごとの受診となりますが、いつボルトの摘出手術を宣告されるのかビクビクしながら待つことになります。
 さて、日中は、まだまだ暑いですが、朝晩は快適に過ごせる気温となってきました。晩夏から初秋に見られる植物たちです。

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 キツネノカミソリ(狐の剃刀)。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。晩夏の花というか初秋の花というか、お盆を過ぎた頃より、地表から花茎だけを伸ばし、その先端にやや赤味っぽいオレンジ色の花を数輪咲かせます。花被片は斜めに開くだけで、そり返りません。オシベは花被片とほぼ同じ長さです。

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 別の場所で見かけたキツネノカミソリ。雑草の中に埋もれていて、かろうじて頭(花)だけを見せていました。ヒガンバナ同様に、花が咲く時には葉はなく、葉がある時には花は咲きません。

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 ヒガンバナ(彼岸花)。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。キツネノカミソリの方が早く咲くのですが、同じ日に早くもヒガンバナの一番花と出会いました。キツネノカミソリと同属の花ですが、同じ仲間とは思えぬ花の形状です。

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 田んぼの畦に咲くヒガンバナが一番好きなのですが、田んぼの周辺は稲刈り前の雑草狩りで芝生状態、山麓や野原のヒガンバナで我慢です。

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 ノアズキ(野小豆)。マメ科アズキ属のツル生多年草。夏の終わり頃から初秋にかけて野原や土手で目立つ黄色い花を咲かせています。ノアズキの花とよく似ているものにヤブツルアズキがありますが、花の中央の竜骨弁が綺麗に見えている方がノアズキで、竜骨弁の上方が左の翼弁に隠れているのがヤブツルアズキです。

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 ノアズキの豆果。果実がサヤエンドウのように扁平なのが特徴です。ノアズキの名前から食用アズキの原種のように思われますが、食用アズキはヤブツルアズキを改良されて作り出されました。

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 ヤブマメ(薮豆)。マメ科ヤブマメ属のツル性一年草。全国の林縁などに生えます。

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 ヤブミョウガ(薮茗荷)。ツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草。関東以西の暖地の湿った場所に生息します。夏に茎の先端に白い花を咲かせた後、球状の緑色の実を付け、熟すと濃いブルー色になり、美しいです。葉の形がミョウガに似ているのが名前の由来ですが、本家のミョウガはショウガ科の別物で、花も全く違います。

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 シロバナキツネノマゴ(白花狐の孫)。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。淡いピンク色の小さな花を咲かせるキツネノマゴですが、白花は変種です。

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 シロバナツユクサ(白花露草)。ツユクサ科ツユクサ属の多年草。植栽物の白花露草は目にしたことが何度かあるのですが、野生下の白花との出会いは初めてでした。青紫色の露草と混じって咲いていました。