晩夏から初秋に見られる植物たち、その2です。

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 アメリカネナシカズラ(亜米利加根無葛)。ヒルガオ科ネナシカズラ属のツル性一年草。典型的な 寄生植物 で、葉緑素を持たず、葉も退化しています。北米原産の植物で、日本には1970年頃に侵入、アッという間に全国に蔓延しました。日当たりの良い暖かい場所に生息し、8-10月頃に小さな白い花を咲かせます。

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 細いツルに花をたくさん付け、閉花後は種子となって周辺にばらまかれていきます。

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 春(5月頃)、地中から芽を出しますと、またたく間にツルを伸ばし、数日以内に他の植物(宿主)に絡みついて寄生根を食い込ませます。寄生根の定着と同時に、地中にあった自分の根は枯れてなくなってしまいます。「ネナシ」の由来ですね。ちなみに、数日以内に他の植物にたどり着けないと新芽は枯れてしまいます。ネナシカズラのツルは黄色くて、他の植物の上に覆いかぶさるようにして群生しますので、よく目立ちます。農作物や他の植物に寄生して水分や栄養を搾取する厄介者なので、外来生物法により要注意外来生物に指定されています。

Turubo
 ツルボ(蔓穂)。キジカクシ科ツルボ属の多年草。全国の日当たりの良い野原に生えます。秋の初め頃に、葉の間から20-40cmほどの花茎を伸ばし、総状花序を付けます。花は下から順々に咲き上がります。

Suzumeuri
 スズメウリ(雀瓜)。ウリ科スズメウリ属のツル性一年草。8-9月に開花、果実は直径1-2cmの球形で、熟すと灰白色になります。名前の由来は、カラスウリより小さいからとか、あるいは果実を雀の卵に見立てたからとも。

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 ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)。タデ科イヌタデ属の一年草。トゲソバ(棘蕎麦)の別名通り、茎に鋭いトゲが並んでいます。葉は長三角形で、花は頭状に数個が枝の先に集まります。タデ科特有の花はピンク色で、とても可愛いのに、トゲを持っているという理由だけで、これほど凄まじく、気の毒な名前を付けられた植物も珍しいです。

Nusubitohagi
 ハギ科ヌスビトハギ属の多年草から代表的なものを二つ。上段はアレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)の花と実。北米原産の帰化植物で、花はかなり大きくてよく目立ち美しいです。果実は2-6個の小節果からなります。下段はヌスビトハギ(盗人萩)の花と実。日本に昔から生えている野草で、アレチヌスビトハギに比べると、背丈も低く花も小さくて、お世辞にも可愛い花とは言い難い。果実は2個の小節果で、メガネのような形をしていますので見分け方は簡単です。両種ともに実は「ひっつきむし」として嫌われています。