最近の週間天気予報は、曇と雨マークばかりで、晴マークが出ることは滅多にありません。日帰りで他所へ訪れてみたいと思っても、これでは予定も組めません。いつになったら気持のよい「秋晴れ」が来るのでしょう。今日も空を見上げて、夕方までは降雨はなさそう、と自分勝手に判断し、束の間の低山歩きに行ってきました。

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 ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草。過日のブログに、地元で出会ったツリフネソウを取り上げましたが、既に花期は終わっていて、僅かに谷川に一輪だけ残っていた写りの悪い写真を出してしまいました。出会いの記録としての証拠写真でしかありませんでした。本日、訪れたこの山では、今を盛りにとばかりに、膨大な数のツリフネソウが見られましたので、改めてアップし直しました。

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 かなり広範囲に渡って、ツリフネソウの群落がありました。

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 近似種のキツリフネとの違いは、花の色ですが、それ以外にも、花の後ろに伸びる距の先端が、キツリフネでは垂れ下がっていますが(こちらを参照)、本種は渦巻き状に巻いているところです。

Sawagikyou
 サワギキョウ(沢桔梗)。キキョウ科ミゾカクシ属の多年草。茎は枝分かれせず、直立し、背丈は1mにも達しますが、ここでは風のためか全ての茎が横倒しになっていて、倒れた茎から必死に花を咲かせていたのが痛々しかったです。

Kiseru_azami
 キセルアザミ(煙管薊)、別名:マアザミ(真薊)。キク科アザミ属の多年草。今年は仲々正面を向いたものがなく後姿ばかりです。生息地が湿地や湿原なので、向こう側にも行けず仕方ありません。

Yosino_azami
 ヨシノアザミ(吉野薊)。キク科アザミ属の多年草。ナンブアザミの変種で、関西及び中国地区と四国の一部に生息する日本固有種です。草丈は1-2mにもなります。

Hadaka_hoozuki
 ハダカホオズキ(裸酸漿)。ナス科ハダカホオズキ属の多年草。閉花直後の実は緑色で、徐々に赤熟していきます。実がホオズキのように袋に包まれておらず、裸であるのが名前の由来です。

Gankubisou
 サジガンクビソウ(匙雁首草)。キク科ガンクビソウ属の多年草。各地の山の木陰などに生えます。秋に細長い茎を斜上させ、中程から上部にかけて分枝して、それぞれの茎頂に8mmほどの目立たない花を下向きに付けます。頭花は円筒形で、花弁(舌状花)はなく、淡黄白色の筒状花が集まっています。頭花の基部には細長い総苞片が放射状に付いています。

Yabutabako
 ヤブタバコ(藪煙草)。キク科ガンクビソウ属の越年草。タバコに似た葉を付け、直立した茎の先端から、横に伸びる枝を長く伸ばし、そこに多数の葉と花を並べる独特の姿です。

Menamomi
 メナモミ(雌ナモミ)。キク科メナモミ属の一年草。9-10月に、枝分かれした茎の上部に多数の黄色い頭花をつけます。花の基部には5枚の総包があり、その腺毛から粘液を出し、これで人や動物に引っ付く、いわゆる「引っ付き虫」です。