朝食後、きれいな秋空だったので、急に”山の辺の道”を歩いてみたくなり出掛けました。
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山の辺の道の中で、私が一番好きな光景がここ、檜原(ひばら)神社の注連柱(しめばしら)を通して見る光景です。元伊勢と呼ばれる檜原神社自体も素晴らしいですし、この道を下っていくと、卑弥呼(ひみこ)の墓とも云われる箸墓(はしはか)古墳があり、ズーッと遠方に大津皇子が眠る二上山が聳えています。北緯34度32分の謎に包まれたこの地は、古代へのロマンを限りなく掻き立ててくれる場所です。
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10時45分、JRまほろば線・三輪駅に到着。まずは 大神(おおみわ)神社 に向かいます。二の鳥居から境内へ‥
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大神神社・拝殿(重文)。本殿はありません。ご神体はこの背後にある三輪山です。
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境内の一角、大美和の杜(もり)から橿原市方面への展望。大和三山や金剛山系がうっすらと‥。その後、大神神社の摂社・狭井(さい)神社に立ち寄り、山の辺の道を北上します。
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木漏れ日を受けながら「山の辺の道」をひたすら歩きます。「山の辺の道」のハイキングコースとして一般的に親しまれているのは、桜井市の大神神社付近から天理市の石上(いそのかみ)神宮までのコースです。普段は途中で脱線したり、横道に入ったりして歴史散策することが多いのですが、今日は久しぶりにその行程通りに歩くことにしました。
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12時丁度、檜原神社に到着。三つ鳥居 は、いつ見ても清々しいです。檜原神社も大神神社の摂社で、ご神体は三輪山ですから本殿はなく、ここでは拝殿もありません。天皇家の先祖である天照大御神(アマテラスオオミカミ)は第10代・祟神(すじん)天皇の時代までは、天皇の住居(皇居)の中に祀られていましたが、畏れ多いと云う事で、祟神(すじん)天皇は皇女・豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に託して、ここ檜原の地に初めて宮中を離れて祀られました。その後、定住の地を求めて各地を巡った後、最終的に伊勢に落ち着きました(伊勢神宮)。それゆえ、檜原神社は「元伊勢」と呼ばれています。ここで昼食としました。
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山の辺の道は、山裾を歩いたり、田畑の中を横切ったり、民家の細い路地の中を抜けたりと、ややこしい道が多いのですが、要所毎に標識が整備されていますので、間違うことはまずありません。
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長い道のりですが、道筋には次から次にと無人売店が出現しますので、飽きることはありません。おばちゃんグループは、買い求めた商品のビニール袋を何袋もぶら下げながら、買物ツアーならぬ買物ウォーキングを楽しんでいます。
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景行天皇陵、祟神天皇陵を通り過ぎ、竹之内環濠集落を過ぎると、夜都伎(やとぎ)神社 です。昨年、拝殿の茅葺が新しく葺き替えられたばかりです。
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拝殿前に居る狛犬。刻銘には慶応三年(1867)三月三日とあり、お雛様の日に奉納されたようです。狛犬のタイプは丹波の佐吉などと同じ浪速型と思われますが、作者は不明でした。
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天理観光農園を過ぎ、内山永久寺跡 です。平安時代に創建された大和国有数の大寺院で40余の堂塔を誇っていましたが、明治の廃仏毀釈で破壊されて、今は本堂池を残すのみです。
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石上(いそのかみ)神宮・楼門(重文)。鎌倉時代末期、第96代後醍醐天皇の文保2年(1318)に建立されました。
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石上神宮・拝殿(国宝)第72代白河天皇が、当神宮の鎮魂祭のために、永保元年(1081)に宮中の神嘉殿(しんかでん)を寄進されたものと伝えられています。鎌倉時代初期の建立で、現存する拝殿としては日本最古のものです。
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石上神宮と云えば、境内に放し飼いの烏骨鶏(ウコッケイ)や尾長鶏(オナガドリ)たちのニワトリが有名です。来年は酉年、新年は参拝客で大いに賑わうのでしょうね。神宮をあとにして、ゴールのJR天理駅に15時35分到着しました。本日の歩程は、JR三輪駅よりJR天理駅まで 17.0km でした。