当地や各地でのウォーキング中に出会った植物たちです。
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キッコウハグマ(亀甲白熊)。キク科モミジハグマ属の多年草。全国の山地の木陰に生えます。葉は地表の基部にかたまって輪生状に付き、秋の開花時に伸びる花茎は高さ10-20cmほど。白い頭花は1つの花のように見えますが、実際は3個の小花から成っています。咲き始めたばかりの左端の花には、赤い3本のメシベがはっきり見えています。
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しばしば花冠が開かずに自花受粉して結実する閉鎖花を付けることがあります。
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写真向けの綺麗な株に出会いました。葉は野球のホームベースのような五角形をしていて、亀の甲羅に似ていますので「亀甲」と呼ばれます。
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ヤツデ(
八つ手)。ウコギ科ヤツデ属の常緑樹。晩秋に咲く花は大きな円錐花序を作り、良く目立ちます。寒い時期、花の少ない季節に咲くのは、昆虫の訪花を効率的に誘う戦略なのでしょう。
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リュウノウギク(竜脳菊)。キク科キク属の多年草。晩秋に咲く野菊ですが、ノギクの中では正統派の菊で、葉も他のノギクのような被針型でなく、キクと同じように三裂葉で粗い鋸歯もあります。当地でも生息地は限られていますが、小さな群落を作っています。茎は細くて弱々しく垂れ下がります。
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この時期は花より赤い実が多いです。左上:サンシュユ(山茱萸)、右上:サルトリイバラ(猿捕茨)、左下:シロダモ(白だも)、右下:マユミ(真弓)の果実たち。
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左上:サネカズラ(実葛)、右上:アリドオシ(蟻通し)、左下:ウメモドキ(梅擬)、右下:ヤブコウジ(藪柑子)。
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左上:カマツカ(鎌柄)、右上:ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)、左下:ソヨゴ(冬青)、右下:クコ(枸杞)。
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赤い実が続きましたので他の色の実を。左上:個人的に大好きなヤブムラサキ(薮紫)、右上:黒い果皮が割れて白い種子を見せるナンキンハゼ(南京櫨)、左下:ピラカンサの黄実版であるタチバナモドキ(橘擬)、右下:天智天皇の不老長寿伝説が残るムベ(郁子、野木瓜)の実、これは残念ながら野生ものでなく栽培ものでした
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最後は当地のトピックス的話題を‥左上:気になって確認するため見に行ったツルニンジン(蔓人参)の実、右上:季節外れに咲いていたタツナミソウ(立浪草)。下段は、新たな場所で、当地での今秋二番目の出会いとなった リンドウ(竜胆)とノダケ(野竹)の花。よくぞ残っていてくれました。