★近鉄フリーハイク 「新居駅から紅葉の岩倉峡公園へ」 11/20
今年の紅葉は、とりわけ綺麗なような気がします。日帰りで紅葉見物を兼ねて近郊を歩いています。久しぶりの近鉄ハイクですが、集合駅・解散駅ともに伊賀鉄道です。当日の朝は空模様が怪しくて、路面も濡れていて未明まで雨が降っていました。この先、降りさえしなければ歩きに行きたいのですが、果たして京都・奈良・大阪あたりから三重県の伊賀上野まで、どれくらいの人が集まるのでしょうか、主催者でなくとも気が揉みました。とりあえずダメもとで出発しました。
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本日の見どころ、岩倉峡の紅葉とモミジの絨毯4年前の紅葉 とはまた違った趣がありました。
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当日は加茂駅からJRで伊賀上野駅に行き、伊賀鉄道に乗り換える予定だったのですが、発車時間まで30分ほどあり、集合地まで一駅でしたので、歩いたほうが早いと判断、JR伊賀上野駅を10時10分にウォーク・スタートとしました。約20分ほどで集合地の 伊賀鉄道・新居(にい)駅 に到着です。普段は無人駅なのですが、ウォーク担当者が3名、電車の到着を待っていました。ここで本日のコース地図を貰って、再スタートです。今回も色々の所を巡り歩きましたが、紅葉の岩倉峡をメインに取り上げました。
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歩き始めて約1時間強、11時15分、岩倉峡に到着です。
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「しあん橋」と呼ばれる高い吊橋を渡ります。
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この岩倉峡公園で早めの昼食を、と思っていたのですが、あいにくポツリポツリと小雨が降って来たので、空模様を思案しながら、モミジ見物を先に済ませることにしました。
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岩倉峡公園から見下ろした「しあん橋」と山の紅葉です。
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しあん橋から下って、木津川沿いの遊歩道(川辺の散歩道)を歩きます。この先がモミジの美しい所なのですが、知っている人は殆どいないようで、あいにくの小雨と相まって、誰も来ません。ここまで来て、勿体ない!
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木津川の荒々しい峡谷沿いに展開するモミジ並木を一人占めです。散策している間に、小雨も上がって、岩倉峡キャンプ場に戻って、昼食としました。
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昼食後も、ひたすら歩きます。木津川堤防上から見た 伊賀上野城 です。我が市名でもある木津川は、三重県の青山高原に源を発し、数々の河川と合流しながら京都府八幡市で淀川と名を変えるまで、長さ約 89km の一級河川です。
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荒木又右衛門と河合又五郎との決闘で有名な 鍵屋の辻 です。曾我兄弟の仇討ちと赤穂浪士の討ち入りに並ぶ日本三大仇討ちの一つです。岡山藩主・池田忠雄(ただかず)の寵臣だった渡辺源太夫が、同僚の河合又五郎に殺されます。又五郎は江戸に逃げて旗本家にかくまわれ、藩主・忠雄は又五郎の身柄引き渡しを求めたが拒まれたため、両者の間で緊張状態となった。江戸幕府は喧嘩両成敗として事件の幕引きを狙い、旗本たちの謹慎と又五郎の江戸追放を決定する。その間に忠雄が急死し、跡を継いだ池田光仲は鳥取藩へ移封されますが、忠雄は又五郎を討つよう遺言していました。源太夫の兄・数馬は、鳥取への国替えには加わらず、脱藩し仇討ちの旅に出ます。剣術が未熟であった数馬は、義兄(姉婿)の荒木又右衛門に助太刀を要請し、又右衛門は快諾して郡山藩を退身します。寛永11年(1634)11月7日、数馬と又右衛門は伊賀上野・鍵屋の辻で河合又五郎を討ち、仇討ちの本懐を遂げました。俗に、荒木又右衛門「36人斬り」などとも云われますが、実際には数馬側は4人のうち1人死亡、3人負傷、河合又五郎側は11人のうち4人死亡、2人負傷、5人無傷(逃亡)だったそうです。数馬と又右衛門は伊賀上野藩・藤堂家に客分として保護されますが、鳥取藩主・池田光仲の請いにより鳥取に引き取られた後、又右衛門は亡くなりました。又右衛門の墓は鳥取市の玄忠寺にあるそうです。
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伊賀上野城の周囲を散策し、ゴールの伊賀鉄道・上野市駅(上野市は旧市名で、現在の市名は伊賀市となっています)に到着しましたが、発車時間まで数十分ありましたので、近くの菅原神社(上野天神とも呼ばれる)を訪ねてみました。楼門や鐘楼が残されていたことから、一目見て神宮寺もしくは鎮守社である、と分かりました。帰宅後に調べてみたら、ここに平楽寺と云う寺があったとのことでした。
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この楼門の中に立派な 木造の狛犬 が居ました。仲々勇ましい姿で、ところどころ彩色が残っていました。大好きな狛犬ですが、幾ら調べても、作者や制作年度は分かりませんでした。でも、知らない場所で、こうした狛犬に出会えるとは嬉しい限りです。やはり、こまめに立ち寄らないとダメですね。
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発車時間になりましたので、松尾芭蕉像の向こうに見える伊賀鉄道・上野市駅に駆け付け、JR伊賀上野駅経由で加茂駅に戻って来ました。ゴールの上野市駅の駅員さんに本日のウォーク参加者は何人位でしたか、と尋ねたら、100人強とのことでした。本日の歩程は 13.2km でした。