★JRハイク 「しまがはら歴史街道ウォーク」 11/23
先日の岩倉峡に続いて、3日後には再び紅葉の残る伊賀路ウォーキングに参加しました。
simagahara01
本日のウォーク途中で立ち寄った、観菩提寺正月堂の紅葉 です。
simagahara02
当日は JR島ヶ原駅 に集合です。家内と一緒に加茂駅に着いたら、地元のウォーク友達Fご夫妻と遭遇、車内では奈良のウォーク友達F氏にも出会って、計5名で歩くことになりました。本日の参加者は147名でした。
simagahara03
駅から北へ玉坂を上っていくと、ほどなく薬師堂です。
simagahara04
薬師堂内に祀られている 島ヶ原・薬師堂・磨崖仏。右:薬師如来磨崖仏(鎌倉時代末期)、左:中央に来迎相の阿弥陀如来と、向かって右手に観音菩薩、左手に勢至菩薩を従えた
阿弥陀三尊磨崖仏(鎌倉時代末期)です。
simagahara06
薬師堂の近く、正月堂への道路沿いにある、薬師沢・六地蔵磨崖仏。安土桃山時代の慶長9年(1604)の刻銘あり。

simagahara05
観菩提寺正月堂(重文)
東大寺の開山者として有名な良弁僧正の弟子で、二月堂お水取りの行事を開いたといわれる実忠が創建したと伝えられ、今も2月には修正会が行われ ている古刹です。
simagahara10
正月堂の本尊である 十一面観音菩薩 は秘仏で、33年に1度しか公開されません。昨年(2015)の11月に公開されましたので、次回は2048年。当然、私たち世代はもう現物を見ることが出来ません。写真は昨年公開の際に用いられたポスターです。白洲正子さんは著書「十一面観音巡礼」で”本尊は六
臂の十一面観音で、藤原初期の作ということだが、山間にある十一面の中では、もっとも古様で、重厚な姿をしている。仏教の方では古密教とか雑密というのであろうが、暗い本堂の中で拝んだ時には、何ともいえず神秘的な印象をうけた。仏像というより、神像に近い感じがした” と述べておられます。十一面観音で六臂と云うのは大変珍しい仏像です。
simagahara08
正月堂をあとにして 和銅の道 を歩きます。和銅3年(710)、藤原京から平城遷都に伴い、東海道に対する官用の通信連絡のため、山城の岡田駅(現・木津川市加茂町舟屋あたり)と伊賀の新家駅(現・伊賀市東高倉あたり)を結ぶ道が開かれたのが、和銅の道です。
simagahara11
11時50分、昼食予定地の 島ヶ原温泉・やぶっちゃ に到着です。
simagahara12
昼食時間を利用して、「忍者おこわ」と「つきたて餡入り草餅」をいただきました。
simagahara13
午後からは大和街道の 三本松の池 まで回り込んで、Uターンです。
simagahara14
大和街道の 芭蕉の尻もち坂。偉い人は尻もちをついても名が残りますが、私が尻もちをついたら笑われるだけです。
simagahara15
与右衛門坂 は「笠置峠か
与右衛門坂か、江戸の箱根はなけりゃよい」と謡われた大和街道の急坂です。ちなみに与右衛門坂の名称は、藤堂高虎の通称が与右衛門だったからと云う説もありますが、高虎の弟の藤堂清高も与右衛門と呼ばれていましたので、こちらの説が強いようです。
simagahara16
島ヶ原大橋を渡り、本陣跡を巡って、14時40分、JR島ヶ原駅に帰着・ゴールインです。左は昼食時に頂いた「ヒシの実入りの忍者おこわ」、右はゴール時に頂いた新米の「伊賀米」です。
simagahara17
お土産をザックに私たち5人は島ヶ原駅とサヨナラしました。本日の歩程は 11.3km でした。