暑さ凌ぎとイワタバコとの再会を期待して、気軽なプチ渓谷歩きにと、赤目四十八滝に行ってきました。ここへは今まで何回も行っていますが、本当に滝が48もあるのか数えたこともありませんでした。そこで今回、48について調べてみましたら、日本に数ある四十八滝の1つだと云う説があったり、滝が多いので48とは単に数の多さを表しているだけ、と云う説などがありました。実際に歩いて数えてみたら、滝らしい滝は20数滝ほどでした。
写真でも見ながら、涼(すず)んだ気分になって頂けたら幸いです。
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午前10時前に赤目に到着。駐車場に車を預け、四十八滝の入口・日本サンショウウオセンターで入場券を買い、サンショウウオなどを見学したあと、渓谷歩きスタートです。
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最初に出会う滝らしい滝が、霊蛇(れいじゃ)滝 です。実際は入口から数えて3番目くらいの滝に当たるそうです。今日は水量も少なくて、落差6mの滝では迫力に欠けましたが、碧く澄んだ滝壺の水の透明感は素敵でした。
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赤目の滝の中でも特に見所とされる「赤目五爆」の1つ目、不動滝 です。高さは15m、明治の中頃までは、この滝より奥には入れなかったそうで、ここで滝参りが行われていました。
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渓谷入口からのしばらくは、ハグロソウやマツカゼソウなどが見られた程度でしたが、この辺りから ヤマジノホトトギス がポツポツと見られました。
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赤目五爆の2つ目、千手滝。高さ15m、岩を伝って落水する様子が千手のように見えるのですが、いかんせん 水量が少な過ぎます。
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赤目五爆の3つ目、布曳(ぬのびき)滝。高さ30mから一条の布をかけたような美しい滝です。滝壺の深さは30mもあり、固い岩をえぐる水の力に驚かされます。
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渓流沿いの簡易歩道を歩きますが、一気に30mほどを直登するような、大きなアップダウンが5か所ほどあります。渓流沿いの岩肌にはイワタバコがびっしりと張り付いています。
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イワタバコは、ほぼ8-9割方、花は終わっていましたが、残り少ないとはいえ、徐々に顔を見せてくれました。
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この辺りから上流に行くほど、いたる所、イワタバコの群生ですが、花を咲かせているのは僅かです。
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渓流の岩盤にもイワタバコが張り付いています。踏まないように注意しながら歩きます。
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岩壁に張り付くイワタバコ。見上げるような絶壁は 雨降(あめふり)滝 と云って、岩を伝って、まるで雨が降ってくるように水滴が落ちてくるのですが、今日は一滴も水が落ちてきません。
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山道脇の岩肌に張り付くイワタバコも、水が欲しそう‥
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赤目五爆の4つ目、荷担(にない)滝。高さ5m、岩を挟んで2つに分かれて流れ落ちています。
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荷担滝の滝壺周辺の岩壁で咲くイワタバコ(写真の一番下 中央あたり)。
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滝の上方から滝壺を見下ろすと、イワタバコが広範囲に咲いていました。
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赤目五爆の5つ目、琵琶(びわ)滝。高さ15m、滝壺は絶壁に囲まれた岩風呂のようです。
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琵琶滝より更に上流へと進みます。滝の手前から滝の落下口の上方へと登って行きます。
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琵琶滝の上方より滝壺を見下ろします。
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丁度12時に、赤目四十八滝の最終の滝、岩窟(がんくつ)滝 に到達です。高さ7m、中腹に深い石穴があるので岩窟滝と呼ばれています。ここで昼食をとったあと、今来た道を折り返し、スタート地点まで戻りました。
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本日のウォークコース図。左下の滝入口(赤丸印)より右上の岩窟滝(赤丸印)までの往復距離は、9.6km、休憩を含む所用時間は 3時間45分でした。