7-8月に出会った山野草です。
ナツズイセン(夏水仙)。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。中国原産。古くに中国から渡来した帰化植物です。本州以南の人里近くの山野や道端などの木陰に生育します。名前は、葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことに由来します。ヒガンバナの仲間なので、花期には葉がなく、全草が有毒で結実はしません。
ナツズイセン(夏水仙)。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。中国原産。古くに中国から渡来した帰化植物です。本州以南の人里近くの山野や道端などの木陰に生育します。名前は、葉がスイセンに似ていて、花が夏に咲くことに由来します。ヒガンバナの仲間なので、花期には葉がなく、全草が有毒で結実はしません。
花期は7-8月で、高さ約60cmほどの花茎の先に、直径約7cmの花が4-6個ほど付きます。花はピンク色で、花被片は6枚でラッパ状に開きます。オシベは花被片とほぼ同長、花柱は花被片より突き出ています。
アレチマツヨイグサ(荒地待宵草)。アカバナ科マツヨイグサ属の二年草。北米原産。花期は6-9月。花弁は4枚でハート型、花色は黄色です。オシベは8本、メシベは4裂しています。夕方に開花し、翌朝に萎みます。花弁と花弁の間に隙間があるのをアレチマツヨイグサ、花弁が重なっているのをメマツヨイグサ(雌待宵草)と呼び分けることもありますが、両者を区別せずメマツヨイグサとするのが一般的なようです。
ヤブラン(薮蘭)。キジカクシ科ヤブラン属の多年草。関東以西の山野の林内に生えます。花期は7-10月で、葉の間から花茎が立ち上がり、高さは30-50cmになり、花茎上に長さ8-12cmの穂状花序を出し、淡紫色の小さな花を密に咲かせます。細長い総状花序に多数の花をつける。花は上を向いて咲く。
ノギラン(芒蘭)。キンコウカ科ソクシンラン属の多年草。全国の日当たりのよい草むらに生えます。花期は6-8月。根出葉の間から高さ20-50cmになる花茎を伸ばし、総状花序を付けます。花には苞があり、長さ2-4mmの短い花柄があります。花被片は黄緑色で、上向きに咲きます。
ハキダメギク(掃溜菊)。キク科コゴメギク属の一年草。メキシコ原産。明治期に渡来した帰化種です。直径5mmほどの頭花には、多数の黄色い筒状花の周囲に5枚ほどの白い舌状花があります。牧野博士が東京の世田谷の「掃き溜め」で発見したので、この名前が付きました。
ニガクサ(苦草)。シソ科ニガクサ属の多年草。全国の山野の湿った場所や木陰に生息します。花期は7-9月で、茎の先端に集中して花序が出ます。花色は淡紅色で長さ10-12mm。花冠は唇型ですが、花弁は下唇だけがあるように見えます。これは上唇が深く左右に裂けているためで、オシベ4本とメシベ1本は、この上唇の裂け目から上に突き出ています。
ノアズキ(野小豆)。マメ科ノアズキ属の多年草。夏の終わり頃から初秋にかけて野原や土手で目立つ黄色い花を咲かせます。花の中央の竜骨弁が綺麗に見え、右の翼弁は竜骨弁を包み込み、左の翼弁と竜骨弁は上を向くように咲きます。
アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松) 。キンポウゲ科アキカラマツ属の多年草。初夏から秋にかけて、カラマツの葉を思わせる黄緑色の小さな花を枝先に群がるように咲かせるのが名前の由来です。
カラスウリ(烏瓜)。ウリ科カラスウリ属のツル性多年草。本州以南の林や薮に生え、草木に絡みついて成長します。花期は7-9月頃で、日没後に開花し、夜明け前には花を閉じてしまう、一夜花です。
闇夜の中で薄白くボワーッと浮かび上がる姿は、いつ見ても幻想的です。この姿を見たくて、夜に懐中電灯とカメラを持って里山に行くのですが、夜の里山は、もう怖くはないのですが、不審者に思われないよう堂々とした振る舞いが必要です。左手の懐中電灯で花を照らしながら、右手でコンデジを構えてシャッターを切るのですが、もう齢のせいで上手くいきません。手振れ写真が殆どの中で、なんとか証拠写真になりそうなものを選んでみました。
キカラスウリ(黄烏瓜)。ウリ科カラスウリ属のツル性多年草。カラスウリと生態も花もよく似ています。見分け方は、キカラスウリの花弁は太く短く、花弁の先端が幾つかに裂けて、糸状のレースも先端だけから出ています。一方、カラスウリの花弁は細く長く、花弁の横からも先端からも糸状のレースが出ています。又 キカラウリは夜が明けても朝の10時頃までは花が開いていますので観察しやすいです(これも午前中に撮ったものです)。
アレチマツヨイグサ(荒地待宵草)。アカバナ科マツヨイグサ属の二年草。北米原産。花期は6-9月。花弁は4枚でハート型、花色は黄色です。オシベは8本、メシベは4裂しています。夕方に開花し、翌朝に萎みます。花弁と花弁の間に隙間があるのをアレチマツヨイグサ、花弁が重なっているのをメマツヨイグサ(雌待宵草)と呼び分けることもありますが、両者を区別せずメマツヨイグサとするのが一般的なようです。
ヤブラン(薮蘭)。キジカクシ科ヤブラン属の多年草。関東以西の山野の林内に生えます。花期は7-10月で、葉の間から花茎が立ち上がり、高さは30-50cmになり、花茎上に長さ8-12cmの穂状花序を出し、淡紫色の小さな花を密に咲かせます。細長い総状花序に多数の花をつける。花は上を向いて咲く。
ノギラン(芒蘭)。キンコウカ科ソクシンラン属の多年草。全国の日当たりのよい草むらに生えます。花期は6-8月。根出葉の間から高さ20-50cmになる花茎を伸ばし、総状花序を付けます。花には苞があり、長さ2-4mmの短い花柄があります。花被片は黄緑色で、上向きに咲きます。
ハキダメギク(掃溜菊)。キク科コゴメギク属の一年草。メキシコ原産。明治期に渡来した帰化種です。直径5mmほどの頭花には、多数の黄色い筒状花の周囲に5枚ほどの白い舌状花があります。牧野博士が東京の世田谷の「掃き溜め」で発見したので、この名前が付きました。
ニガクサ(苦草)。シソ科ニガクサ属の多年草。全国の山野の湿った場所や木陰に生息します。花期は7-9月で、茎の先端に集中して花序が出ます。花色は淡紅色で長さ10-12mm。花冠は唇型ですが、花弁は下唇だけがあるように見えます。これは上唇が深く左右に裂けているためで、オシベ4本とメシベ1本は、この上唇の裂け目から上に突き出ています。
ノアズキ(野小豆)。マメ科ノアズキ属の多年草。夏の終わり頃から初秋にかけて野原や土手で目立つ黄色い花を咲かせます。花の中央の竜骨弁が綺麗に見え、右の翼弁は竜骨弁を包み込み、左の翼弁と竜骨弁は上を向くように咲きます。
アキカラマツ(秋唐松、秋落葉松) 。キンポウゲ科アキカラマツ属の多年草。初夏から秋にかけて、カラマツの葉を思わせる黄緑色の小さな花を枝先に群がるように咲かせるのが名前の由来です。
カラスウリ(烏瓜)。ウリ科カラスウリ属のツル性多年草。本州以南の林や薮に生え、草木に絡みついて成長します。花期は7-9月頃で、日没後に開花し、夜明け前には花を閉じてしまう、一夜花です。
闇夜の中で薄白くボワーッと浮かび上がる姿は、いつ見ても幻想的です。この姿を見たくて、夜に懐中電灯とカメラを持って里山に行くのですが、夜の里山は、もう怖くはないのですが、不審者に思われないよう堂々とした振る舞いが必要です。左手の懐中電灯で花を照らしながら、右手でコンデジを構えてシャッターを切るのですが、もう齢のせいで上手くいきません。手振れ写真が殆どの中で、なんとか証拠写真になりそうなものを選んでみました。
キカラスウリ(黄烏瓜)。ウリ科カラスウリ属のツル性多年草。カラスウリと生態も花もよく似ています。見分け方は、キカラスウリの花弁は太く短く、花弁の先端が幾つかに裂けて、糸状のレースも先端だけから出ています。一方、カラスウリの花弁は細く長く、花弁の横からも先端からも糸状のレースが出ています。又 キカラウリは夜が明けても朝の10時頃までは花が開いていますので観察しやすいです(これも午前中に撮ったものです)。
コメント
コメント一覧 (6)
コメント有難うございます。
仰るように、私も「猛暑と加齢による出不精」はこの夏は特に顕著です。まれに外出したら、何でもかんでも写真に撮って、ネタの確保に努めています。今までとは全く違うコースを迷走した台風7号、そちらは大丈夫でしたでしょうか。地球温暖化は、この先どうなっていくのでしょうね。
コメント有難うございます。
アキカラマツは、私も大好きです。地味な花もいいですが、可愛い葉っぱにも惹かれます。いい葉と花のコラボを撮ろうと思ったのですが、出会った株が僅かで、思うような花と葉がなくて諦めました。
ナツズイセンはこちらでは植栽も逸出した姿もほとんど見かけません。
この爽やかな色合はまさに夏ですね~。
カラスウリ、昨年もこの優美な姿を見せて頂いたのを思い出します。あの姿が脳裏から離れず、蕾を見つけて夜来ようかと一瞬迷ったものの、少し遠いのと心細いので断念しました。
ここで今年も見せて頂けて嬉しいです。片手に懐中電灯、片手にカメラ・・・有能な助手様は同行されてはいなかったのですか(笑)
コメント有難うございます。
ナツズイセンは、確かに見かけることが少なくなりましたね。当地ではもう殆ど見当たりません。これは奈良県に散策に行った時に山麓で見かけたものです。カラスウリは、ブログネタの少ない今の私には、地元で手軽に見られるネタの1つなので有難いです。助手が有能かどうかは、判断が分かれるところですが、まだ骨折のリハビリ中で、とても暗い山へは連れていけません。マムシにでも遭遇すれば足手まといどころではありません。