白花(はくか)変種とは:顕花植物の中で、本来は色のついた花を咲かせるはずの種で、花弁に於いて色素が形成されず、白い花を咲かせる個体のこと。フラボン(淡黄色)やアントシアニン(赤や青)等の各色素の発現に関わる遺伝子の異常に起因して生じる。変種と呼ばれることはあるが、厳密な分類学上の扱いとしては品種である。山野草でよく珍重され、好んで栽培や写真撮影の対象とする愛好家も多い(以上 Wikipedia より抜粋)。
春にはカラスノエンドウやレンゲなどの白花変種が見られますが、今回は、散策中に出会った秋の白花変種の花たちを集めてみました。
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シロバナツユクサ(白花露草)。ツユクサ科ツユクサ属の一年草。ツユクサの白花変種。全国に自生します。
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遺伝子的には固定されていて、シロバナツユクサの種子からはシロバナツユクサしか出来ません。
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こちらが本家の ツユクサ(露草)。ツユクサ科ツユクサ属の一年草。全国の畑の隅や道端などに生えます。花は鮮やかな青色で、朝に咲き昼には萎む半日花です。3個の花弁の上2個は大きくて青色、下1個は小さくて白色で、ミッキ-マウスの耳のように見えます。別名は百数十もあると云われるほど多くて、万葉集では月草(つきくさ)として9首が詠まれており、俳諧では蛍草(ほたるぐさ)として詠まれています。どちらも美しい名前ですね。
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ツユクサ二段咲き。ツユクサは、二枚貝のような苞葉に挟まれて独特の蝶形の花を1つ咲かせますが、中には1つの苞から2つの花を咲かせるもの(一苞二花)があり「二段咲き」と呼ばれます。
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また、ツユクサには青色が淡い水色のものやピンク色のものがあり、この両者を牧野博士が1931年 ウスイロツユクサ(薄色露草)として新種発表しました。しかし、品種として区別されることはなく、英国王立キュー植物園のツユクサの分類リストでも、ツユクサのシノニム(=同義語)として扱われてきました。しかし、最新のYListでは、ウスイロツユクサもシロバナツユクサ同様に標準名となっていましたので、ツユクサの別種と考えてよさそうです。ウスイロツユクサには今年はまだ出会えておらず、写真は昨年撮ったものです。
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ツユクサがらみで、もう一種、マルバツユクサ(丸葉露草)。ツユクサ科ツユクサ属の一年草。アジアやフリカの熱帯地方が原産地と云われていますが、日本へ渡来したと云う経緯や詳細も分からず、昔から自生していたと云う説もありますが根拠に乏しいです。帰化種扱いにもなっていませんが、帰化植物である可能性は高いです。分布は関東以西に限られているそうですが、普通に道端などで見られます。ツユクサに比べ、茎は地を這うようにして伸び、高さは約20-30cmほどで、葉は丸みを帯び、葉縁は波打っています。葉や茎は白い毛に覆われています
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ツユクサと似ていますが、花はツユクサより小さく(半分以下)、色は淡青色のものが多いです。
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マルバツユクサは、苞に花を2つ咲かせる一苞二花です。ひとつが両性花、ひとつが雄花で(雄性両全性異株という)、花後は閉じた苞の中に果実が1個だけ実ります。通常の結実のほか、地下に閉鎖花をつけ、自家受精して種子を作りますので、繁殖力が強く、駆除が大変で、厄介な雑草扱いとなっています。
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シロバナゲンノショウコ(白花現の証拠)。ゲンノショウコの白花変種。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。全国の山野や道端などに生えます。花期は8-10月頃、花色は白色で、花弁には淡紫色の筋が入っています。
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日本では、富士川付近を境に東日本では白花が多く、西日本では紅花が多く見られます。
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ゲンノショウコ(現の証拠)。フウロソウ科フウロソウ属の多年草。全国の山野や道端に生えます。
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ゲンノショウコは、ドクダミ・センブリと共に、日本では古くから三大民間薬の1つに数えられ、下痢止めの薬草として知られています。
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シロバナキツネノマゴ(白花狐の孫)。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。キツネノマゴの白花変種。本州以南のやや湿った野原や道端に生えます。
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シロバナキツネノマゴはそんなに珍しくないようです。近くの里でも3ヶ所ほどで見られます。冒頭でも記しましたように「白花は山野草でよく珍重され、好んで栽培や写真撮影の対象とする愛好家も多い」ようで、こういう自分なりの楽しい出会いがあるから、里山散策も欠かすわけにはいきません。
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キツネノマゴ(狐の孫)。キツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草。花期は8-10月頃。茎の先端から穂状花序を出し、赤紫色の小さな唇弁花を咲かせます。
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名前の由来は定かではありません。一説には花の咲いたあとに伸びる花序が、キツネの尻尾に似ているからとも云われていますが、何故キツネの尻尾ではなくて孫なのかは、よくわかりません。次回へ続く。