当地や明日香へ散歩に行った時に出会った山野草たちです。
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カワラナデシコ(河原撫子)。ナデシコ科ナデシコ属の多年草。本州以南の日当たりの良い河原や草原に生育します。花期は6-9月頃で、秋の七草の一つで、七草の中では恐らくキキョウと並んで一番早く顔を見せてくれる花です。単にナデシコ(撫子)とも呼ばれます。撫子とは「 撫(な)でたくなるほど可愛らしい」の意味です。
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草丈は30-80cm程で、葉は線形ないし披針形で対生しています。
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別名は、ヤマトナデシコ(大和撫子)。昔から清楚で美しい日本女性を「大和撫子」と呼びますように、ナデシコは日本女性の代名詞でもあります。サッカー日本女子チームの愛称「ナデシコ・ジャパン」も有名ですね。
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カワラナデシコは、全国8都県でRDBに登録されていますが、近畿地方では無指定です。
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ホタルブクロ(蛍袋)。キキョウ科ホタルブクロ属の多年草。花の色は、関西では白色が多く、関東では紅紫色が多いと云われています。確かに当地では白色が多く、紅紫色を見ると、ついカメラを向けたくなります。
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ホタルブクロは、全国4道県でRDBに登録されていますが、近畿地方は無指定です。
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ウツボグサ(靫草)。シソ科ウツボグサ属の多年草。日当たりのよい山野の湿った草地に自生します。ウツボグサの語源については、牧野富太郎博士の「矢を携帯する道具・靭」からきていると云う説が一般的ですが、他方「空穂(ウツボ)草」と云う漢字も当てられており、これは花穂の下の茎が中空であることから来ている説で、これも納得できます。
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花が咲き終わると花穂は枯れたような褐色になります。これが生薬名で 夏枯草(カゴソウ)と呼ばれるもので、古来からいろいろな病気に用いられて来ました。
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ヒメフウロ(姫風露)。フウロソウ科フウロソウ属の一年草ないし越年草。日本では伊吹、鈴鹿、四国山系など石灰岩質の山地でのみ生息し、それらの山系に生える自生のヒメフウロは、岐阜・三重・広島・徳島・高知でRDBに登録されています。そんな貴重なヒメフウロが何故当地などで見られるのでしょうか。調べてみますと、観賞用(園芸用)のヒメフウロが、北海道と本州で帰化しているのが確認されており、これも園芸用の帰化種が野生化したものと思われます
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茎の高さは40cm程。葉は対生し3-5深裂します。茎や葉が赤みを帯びているのが特徴で、花期は5-8月頃です。
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オトメフウロ(乙女風露)。フウロソウ科フウロソウ属の越年草。ヨーロッパ原産で、1950年に神奈川県藤沢市で初めて発見されました。その後、本州や九州等で散発的に確認されています。
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花は、直径7mmほどの紅紫色または淡紅色の5弁花をつけます。雰囲気はアメリカフウロに似ていますが、花色が濃く、葉の切れ込みが細かいので見分けられます。
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オトメフウロは、分布域が限定的で狭いようで、私は関西周辺では、当地の里山で見ているだけなのですが、ブログ等でチェックしますと六甲山周辺などでも見られるようです。
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キキョウ(桔梗)。キキョウ科キキョウ属の多年草。秋の七草の1つで、全国の日当たりの良い草地に生えます。雄性先熟なので、オシベが先に開き、オシベが枯れかける頃にメシベが開きます。
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草丈は50-100cm程、花期は6-9月で、開花直前の蕾は、ふんわり膨らんで紙風船の様な形をしています。この形状から、英名は Balloon flower と呼ばれます。
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キキョウは、環境省カテゴリ:絶滅危惧Ⅱ類(VU)で、全国43都道府県でRDBに登録されており、近畿地方では‥京都府:絶滅危惧Ⅰ類、大阪府・奈良県:絶滅危惧Ⅱ類、和歌山県・三重県:準絶滅危惧種、滋賀県:その他重要種 となっています。
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ダンダンギキョウ(段々桔梗)。キキョウ科キキョウソウ属の多年草。正式名は:キキョウソウ(桔梗草)。アメリカ原産で、花が下から順に段々と咲き上っていくのが名前の由来です。
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ダンダンギキョウは、5月頃までは閉鎖花を形成し、6月になると通常の花を形成して、小型ながら美しい花を咲かせす。まずは閉鎖花で確実に子孫を残しておき、その後ゆっくりと花を開いて遺伝子を交換する、と云う戦略をとっています。こうした戦略はスミレとよく似ていますが、閉鎖花となる順序はスミレとは逆です。
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チダケサシ(乳茸刺)。ユキノシタ科チダケサシ属の多年草。日本固有種。本州以南の日当たりの良い草原や湿地などに自生します。園芸種のアスチルベと同じ仲間で、花もよく似ていますが、チダケサシは純粋の日本産です。
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花期は7-8月で、茎の先端または側枝より円錐花序を出し、花序は直立もしくは斜上します。花は直径3-4mmで白色~淡紅色、花弁は5枚でへら状の形をしており、赤く見えるオシベよりも長いです。
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チダケサシは、全国8都県でRDBに登録されていますが、近畿地方では無指定です。